2010年の米アカデミー賞で、『ハート・ロッカー』のキャサリン・ビグロー監督が女性としては初めて監督賞を受賞し、一気に女性監督への期待は高まりました。
彼女のほかにも、国内外に多くの女性監督がいらっしゃいます。
そこで、このコーナーでは女性監督にスポットを当て、紹介したり、ときに機会があればインタビュー記事等を掲載していきたいと思います。
■ハート・ロッカー
■ラブレス
■ニア・ダーク/月夜の出来事
■ブル−・スチール
■ハートブル−
■ストレンジ・デイズ
■K-19
■悪魔の呼ぶ海へ
etc.
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やはり第1回目を飾るのはこの人でしょう。第82回米アカデミー賞監督賞、女性初の受賞という快挙を成したキャスリン・ビグロー監督と、受賞作『ハート・ロッカー』を中心にご紹介します。
1951年11月27日生まれ。アメリカ、カリフォルニア州出身。
コロンビア大学芸術大学院で映画理論と批評を学び、1978年に短編映画『The Set-Up』で映画監督デビューを果たす。私生活では1989年にジェームズ・キャメロンと結婚したが、1991年に離婚。『ハート・ロッカー』が6部門受賞の快挙を成した第82回の米アカデミー賞では、元夫のジェームズ・キャメロン監督作『アバター』と賞レースを繰り広げたことも話題になった。結果的に『ハート・ロッカー』が作品賞、監督賞、脚本賞、編集賞、音響編集賞、録音賞の6部門を受賞。監督賞に至っては、史上初の女性による受賞として映画界に新風を巻き込んだ。さらに本作は世界の映画賞で104冠を達成。
2008・米・131分
監督:キャスリン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー/ガイ・ピアース/レイフ・ファインズ/デヴィッド・モース
ブロードメディア・スタジオ/ポニーキャニオン
©2008 HURT LOCKER,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
ハート・ロッカー [DVD]
2010年9月2日DVDリリース
<あらすじ>
2004年夏、イラクのバグダッド郊外。高度な専門テクニックと冷静沈着な判断力を求められる爆発物処理班の若き兵士3人を主人公に“ハート・ロッカー(兵隊用語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味する)“の38日間の任務を追う。キャスリン・ビグロー監督が長編映画に取り組むのは『K-19』以来7年ぶり。本作では撮影監督バリー・アクロイドとタッグを組み、脚本家兼ジャーナリストであるマーク・ボールが自らの取材を元に執筆した脚本を映画化。主要キャストには戦場のリアリティを追求するため、まだ有名ではない若手の実力派俳優たちを抜擢。ガイ・ピアースやレイフ・ファインズなどの名優も限られたシーンの出演ながら印象を残している。
『ラブレス』 |
『ニア・ダーク/月夜の出来事』 |
『ブルー・スチール』 |
キャスリン・ビグロー監督の長編デビュー作で、モンティ・モンゴメリーとの共同監督作。そしてウィレム・デフォーの初主演作です。バイクアクション。 |
キャスリン・ビグロー監督の実質的デビュー作と言われているようです。吸血鬼の少女に血を吸われ半分吸血鬼になった男性が少女たち一行と旅をするバンパイア・ホラー。 |
ジェイミー・リー・カーティスが演じる女性新人警官と連続殺人犯の戦いを描いたポリス・アクション。この流れを見ると、ビグロー監督って男勝りな感じというか、男性が好きそうなジャンルを監督していますね。 |
『ハートブルー』 |
『ストレンジ・デイズ』 |
『K-19』 |
キアヌ_リーヴス、パトリック・スウェイジ出演作。キアヌ演じるFBI捜査官が連続銀行強盗殺人犯を追うというストーリー。やっぱりビグロー監督、アクション映画なんですね。 |
レイフ・ファインズ、アンジェラ・バセット、ジュリエット・リュイス出演のサスペンス・アクション。製作・脚本は元夫のジェームズ・キャメロンです。別れても映画作りの点では同志なんでしょうかね。 |
ハリソン・フォード、リーアム・ニーソンという二大俳優共演がまず見もの。そして、28年間の沈黙を破り、アメリカ作品として冷戦時代のロシアの英雄を描いたことでも話題になった作品。 |
『悪魔の呼ぶ海へ』
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まだ観ていないタイトルが多々ありますが、男前さを感じるキャスリン・ビグロー監督作。ぜひ一通り観てみたいと思います。
2010.9.1 TEXT by Myson