欲や挫折から、すがりたくなるのがうまい話。今回は、うまい話にのってしまった主人公の末路を描いた作品をご紹介します。
ツイートザ・キング
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<初心忘れるべからず> |
不遇な環境で育ったパクは、最初正義感を持っていましたが、富と名声を得て、絶大な権力を振るうガンシクを見て、スイッチが切り替わってしまいます。もともと権力への憧れがあったパクが、ガンシクのようになりたいと思ってしまうのも無理はないし、野心は誰にだってあると思いますが、自分がぬかるみにハマっていると気付いた頃には、もうこの立場から抜け出せなくなっています。正義なんてそっちのけで、自分達の利益しか考えていない組織で、幸せになれるはずがありません。見せかけだけの地位や名誉は無意味です。うまい話なんて、あっけなく消えて、大きなツケが回ってくるだけです。 |
ニワトリ★スター
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<頼る人を間違えるな> |
真っ当に生きようと一度は努力する楽人でしたが、真面目に働こうとしても雇ってくれるところがなく、切羽詰まってしまうのは、わからなくもありません。自分を雇ってくれそうなところとして思いついた先は、危険ドラッグを売る会社。背後に怖い組織があるのはわかっていてそこを選ぶのは、彼があまりにも世間知らずだったからかも知れません。でも、自分でどうにかならない時は、誰か一人でも心から信じられる人がいるなら、まずはその人に相談してみるべき。手っ取り早い方法に逃げて、甘い言葉でうまい話をする人に頼っても、利用されるだけです。 |
うまい話にも良いモノと悪いモノがあるとは思います。でも、主導権を他者に握られた状態から抜け出せないうまい話には、絶対に落とし穴があるはず。見極めるのはとても難しいですが、自分が弱っている時や、欲深くなっている時は、一度冷静になるべきですね。
2018.3.12 TEXT by Myson