TOP > 部活コーナーTOP > 通常部活リポート一覧 > HERE
『あの頃、君を追いかけた』
2014年4月4日DVD&Blu-rayリリース(レンタル同時)
2014年3月15日実施
TSトーキョー社内にて
鑑賞会&座談会
※一部、ネタバレする箇所があります。
マイソン:では感想をお願いします。
Aさん:タイトルが過去形だったのが観る前から気になっていましたが、まさかの展開で…(笑)。キービジュアルのイメージだと『君に届け』みたいなほんわかしたラブストーリーなのかと思っていましたが、青春爆発な感じでしたね。いろいろな意味で期待を裏切ってくれたのが良かったです。
Bさん:すごく余韻が残る作品で未だに浸っています。私はこの作品の情報を何も知らなかったので新鮮な気持ちで観ることができました。どこの国の高校でもやっぱり「男子、真面目にやってよ」という女子の感じは典型なんだなと思いました。
Cさん:実は私の主人は中華圏の人なんですよ。だからこの映画で描かれていた習慣や国民性がよくわかって、すごく台湾ぽいなと思いました。恋愛に関しても実際に台湾人は日本人よりも奥手なんです。友だちが自分の好きな子と付き合って、見栄とか面子を気にしつつも結局は許して祝福するという感じもすごく台湾人らしかったです。
Dさん:台湾映画の恋愛の描き方ってすごく良いですよね。最初のあたりの男子のバカさは観てられないと思いましたが、だんだんとまとまっていく感じが上手いなと思いました。ラストは天才的に素晴らしかったです。
マイソン:前半から後半への変化がすごかったですよね。
Eさん:劇場公開時からすごく観たかった作品でした。前半は観ていて気恥ずかしさもありましたが、その感覚は『サニー 永遠の仲間たち』を観たときと似ていましたね。泣けたシーンもあって、できれば観終わったあと一人になって部屋の真ん中で三角座りをして噛み締めて初めて、この物語の終わりを迎えられるような気がしました。
マイソン:エンドロールのときに皆さんの後ろ姿から、余韻に浸っているんだろうなって感じましたよ。
Eさん:すごく映画の世界観に浸っていたので気持ちの切り替えが難しかったです(笑)。でもそれくらい引き込まれて、こんなにおもしろかったんだなって思いました。
マイソン:本作の俳優さんたちはいかがでしたか?
Fさん:高校時代から大人になるまでが描かれていましたが、皆さん年齢不詳で、実年齢はどっちに近いんだろうって思いました。ヒロインのチアイー(ミシェル・チェン)は、昔の日本の優等生もきっとこんな感じだったに違いないと思うような、真面目できちんとした子っていう感じでしたね。
Bさん:ミシェル・チェンは日本で言うと宮浮おいみたいな感じで、演技派でもあるけどかわいらしさがある女優さんだと思いました。
マイソン:ミシェル・チェンは今30歳みたいですよ(本作は2011年作品)。
一同:えー!
Eさん:肌の感じとか完全に高校生って感じでしたよね。私は主人公のコートンがどストライクで完全に恋しながら観ていました。今後コートン役の俳優さんがほかの作品に出ていたらチェックしたいなと思いました。
マイソン:ちなみにコートン役のクー・チェンドンは撮影当時は20歳で、この作品が初主演だったようです。
Fさん:クー・チェンドンはこれからいろいろな役ができそうですよね。この映画のなかでもアホな面とシリアスな面があったし、今後も期待できそうです。
Aさん:クー・チェンドンは反町隆史を思わせるような表情をするなと思いました。最初は女ったらしなのかと思っていましたが、すごく一途で良いなって思いました。でも私が一番好きだったのはアメリカに留学に行ってしまった子ですね。日本にいたら草食男子ですよね。
Dさん:最初コートンはまあまあかっこ良いなくらいに思っていましたが、坊主にしたときに「これだ!」って思いました。私は坊主フェチなので、あの瞬間にハマってしまいました。体も結構見せていましたよね。デビュー作にして、裸で部屋のなかをウロウロするという(笑)。
Cさん:でも台湾人ってかろうじてパンツ1枚履いているくらいで、本当に1年中裸でいるんですよ。そういうところも文化がすごく出ていました。台湾はファッションセンスが日本とは違うから日本人の女性が観ると、「ちょっとセンスが…」って思うかも知れませんが、素材はすごく良いんですよ。クー・チェンドンも、すごく背が高くて新世代のスターという感じでしたが、台湾人俳優は顔が小さくて、背が高くてすごく体格もかなりしっかりしている人ばかりですよ。
一同:それは素敵ですね!マイソン:男子同士の子どもっぽい下ネタの掛け合いのシーンは女子目線ではどうでしたか?
Dさん:ちょっとそういうシーンは多かったのですが、実際に男子高校生はあんな感じなんだろうなって思いました。そういう点では男の人同士で観てもおもしろいのかも知れないですね。
Eさん:台湾のイメージとしてやっぱり奥手という印象があります。もしかすると宗教などで国や地域が厳しいところほどホラーとかスプラッター系が娯楽としてヒットするのと同じような感覚で、この作品も(性的な話題をコミカルに描いている点で)台湾や香港でヒットしたのかなって思いました。
Cさん:動作で想像させる場面が多くて、結構際どかったですよね。でもそういうことに疎い人だったり、若い世代だと「何のこと?」って思うかも知れませんね。でもそこまで生々しい感じはしませんでした。
マイソン:そうですよね。子どもに見せると「どういう意味?」って聞かれて困るかも知れませんが…。
Bさん:大人だと察しが良過ぎてダメなんですかね(笑)。
マイソン:やっぱり高校生のときって一番そういうことに興味がある時期ですよね。高校生時代に、後ろの席から卑猥なギャグを言ってきた男子のことを思い出しました。この映画では敢えて幼稚さを表現するためのものなんですかね。
Fさん:でもあの高校時代のアホさがあるからこそ最後が良いんですよね。
一同:うんうん。
マイソン:この映画は誰と観たいと思いますか?
Eさん:女友だちですね。すごく良い話ですが、男友だちと観るとやっぱり前半が恥ずかしいですね。あとは後半の展開で男子と感想が違ったら嫌だなっていう意味でも女子同士で観たいです。
Dさん:私はむしろ男友だちとワイワイ観ても良いかなって思います。合宿とかで「あんな感じあるよね〜」と笑いながら観るのもアリかなと。女性をいつまでもアイドル視しているところも男子ウケしそうですよね。
マイソン:女子ウケは良さそうな気がするんですけど、男の人がどういう反応をするのか知りたいですよね。さらに台湾と日本とでも意見が変わりそうですね。
Bさん:お互いに学生時代を知っている同士で観たら楽しいですよね。「こんな人いたかな〜。誰か私のことを想っていないかな」なんて(笑)。
マイソン:同窓会とかで一緒に観ていて急に告白なんてこともあるかも知れないですよね(笑)。ではこの映画をどんな人にオススメしたいですか?
Dさん:私はやっぱり高校とか大学のときって良かったよねって思い出せる世代の方が楽しめるかなと思います。でも今現役の学生でも、前半のバカバカしいシーンとか単純に楽しめそうな気がします。
Eさん:アジア映画特有のノスタルジックな雰囲気が好きな人なら、すごくハマると思います。あとは男の子でも恋愛ドラマが好きな人とか、少年マンガのラブストーリーが好きな人に「すっごく良かったよ。泣けるよ」って薦めると喜んでもらえるんじゃないかと思います。
Aさん:私は失恋した男友だちに観せたいです。もしくは昔人気だったクラスの女子が結婚しちゃうっていうのがわかって「くそっ」っていうときに観てもらいたいですね(笑)。男の人でもすごく楽しめると思います。
マイソン:今回は男子にもオススメという意見が多いですね。ぜひ男女問わず観て欲しいですね。
PAGE TOP
…その後も台湾映画の楽しさや台湾人俳優、台湾の男性についての話で盛り上がり、皆さん台湾人男性に興味津々の様子でした。これから台湾の男性は要チェックですね。
本作は高校時代のシーンで「こんな感じあったな」と懐かしさを感じつつ、後半は一気にキュンキュンさせられてしまう素敵な愛の物語です。女子的に楽しめるポイントがたくさんあるので、ぜひ観てみてください。
2014年4月4日ブルーレイ&DVDリリース(レンタル同時)
監督・脚本・原作:ギデンズ・コー(九把刀)
出演:クー・チェンドン/ミシェル・チェン/スティーブン・ハオ/イエン・ションユー/ツァイ・チャンシエン/フー・チアウェイ
マクザム
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
台湾中西部の町・彰化(しょうか)に住む高校生のコートンは、同級生の友だちといつも馬鹿なことばかりしてお気楽日々を過ごしていた。そんなある日、度が過ぎた悪ふざけで授業を中断させたコートンに激怒した担任教師は、彼のお目付役としてクラス一の優等生チアイーを任命。チアイーを最初は疎ましく思っていたが、だんだんと彼女に惹かれていく。
©Sony Music Entertainment Taiwan Ltd.
PAGE TOP
今後もいろいろな部活を企画していきますので、よろしくお願いします!正式部員(女性限定)の方には、正式部員限定御招待の部活のお知らせや優先御招待などがありますので、ぜひご登録をお待ちしています。→正式部員新規登録はこちら
2014.3.15 event