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『ブリングリング』
2014年7月2日ブルーレイ&DVDリリース(レンタル同時)
2014年6月7日部活実施
TSトーキョー社内にて
鑑賞会&座談会
公式サイト 作品詳細
映画批評&デート向き映画判定
※一部、ネタバレする箇所があります。
マイソン:では感想をお願いします。
Aさん:映画館のチラシで見て、おもしろそうだなと気になっていました。感想としては、全体的に若いなって感じました。平気でセレブの家に入って、堂々とSNSで発表して、「いつか逮捕されるでしょ」って思いました。その辺が外国人っぽいなと思いました。
Bさん:私はエマ・ワトソンが好きで、この作品が気になっていました。思った以上に簡単にセレブの自宅に入れたのでビックリしました。
マイソン:警備の人やお手伝いさんもいないし、警報も鳴らないし驚きましたよね。Cさんはどうでしたか?
Cさん:若い子たちがどういう感覚で窃盗をしたのかが理解できませんでした。あの子たちは窃盗することを恐れていないし、変な子たちだなって思いました。
Dさん:私もエマ・ワトソンが好きで、ソフィア・コッポラにも興味があってこの映画が気になっていました。ソフィア・コッポラ監督にしては意外とあっさりしている内容かなって思いました。
マイソン:印象的なシーンはどこですか?
Eさん:冒頭でインタビューと、窃盗に入るところが映し出されていて興味をそそる入り方でした。もう少し窃盗団の子たちの友情や恋愛が描かれても良かったのかなとは思いますけど。エマ・ワトソンが演じたニッキーにはすごくイラついたし、あの子が一番性格悪いですよね。
Aさん:私も印象的なのは、ニッキーのインタビューのシーンで、この人はどれだけ自己顕示欲がすごいんだろうって思いました。悪いことをしているのにそれを悪いとも思わないし、スピリチュアルなことで自分を正当化しているところがすごいなって。窃盗団のメンバーは、みんな空っぽな人間ばかりだけどどこかで繋がっていたかったんでしょうね。
Bさん:本人たちも反省していないし、親も子どもが悪いことをしているのに怒っている様子もなかったし、親子揃ってイッちゃってますよね。親が親だから子どもがあんな風になっちゃったのかも知れませんね。
マイソン:Bさんご自身は登場人物たちと歳が近いと思いますが、周りであんな感じの子はいますか?
Bさん:SNSで自慢する人とかはいますね。親がお金持ちで買ってもらったものをとにかく載せるとか。窃盗団の子たちを観ていて、この子たちも自慢したいんだなって思いました。
マイソン:そういう子がいるんですね。この映画はやっぱり現代的な要素が多いですね。
マイソン:セレブ的な要素にはワクワクしましたか?
Bさん:私はセレブが好きなので楽しめました。
マイソン:ちなみにパリス・ヒルトンの家は本物で、自宅を貸してもらって撮影したようですよ。
一同:えー!!
Dさん:自宅だとは知らずに観ていましたが、確かにすごい家でしたよね〜。すごく華やかだったので視覚的に楽しめました。クローゼットの隅から隅まで靴が並んでいるっていうエピソードはよく聞きますが、実際にあんな感じなんですね。
マイソン:すごいですよね〜。ちなみにブランドの名前が飛び交っているシーンは興味を惹かれましたか?
Bさん:やっぱりセレブはシャネルを持っているんだなって思いました(笑)。
マイソン:「いくらするんだろう」とか思っちゃいますよね。皆さんの周りでブランド品に夢中になっている人はいますか?
Dさん:夢中とは言っても持っている数は知れていると思うので、使い回しが多いですね。私の周りにはそんなに必死な子はいないです。
Eさん:私自身は、ヴィトンとグッチが好きです。でもそんなにたくさん買えるものではないので、年に1回買えたら良いなくらいです。物色していたシーンでは、「そんなの取らないで、普通こっちを取るでしょ」とか思いました(笑)。
マイソン:そういう視点で観るのもアリかも知れませんね(笑)。Aさんはどうですか?
Aさん:ブランド品を持っている人自体は職場に結構います。でも嫌みな感じの人とか、欲しくて仕方がないっていう人はいませんね。どちらかというとお金を貯めて、いつまでに買いたいっていう感じです。
Cさん:大学生のときに中国人留学生で、週1ペースでシャネルの新しいバッグを持っていたりする子がいました。よくよく聞いたら国費留学のお金でブランド品を買っていたみたいで、しょっちゅう「これ買ったんだ」とかやっていました。そういう見せびらかしたい心理は窃盗団の子たちと似ているのかも知れませんね。
マイソン:この映画を観ていて育ちを考えたり、社会的な視点では観ましたか?
Eさん:映像的には華やかだったんですけど、みんな学生なのにお酒を飲んで、薬やって、タバコを吸って、放課後は窃盗しに行ってという感じだったので「この子たち大丈夫かな?」って思いました。
Aさん:あまり彼女たちの普段の生活が映し出されていませんでしたが、考えてみたらあんなことをやっていたら普段も疲れきって授業とかも聞いてなさそうだなって思いました。子どもが窃盗することが親の責任だけかというと違うと思います。親が普段あまり家にいないとか、家庭環境が複雑っていうのは、あの子たちがあんな風になってしまった一因かも知れませんが、セレブに対する異常なまでの憧れで増長されたのも知れませんね。だからどれが原因というわけではなくいろいろなことが原因で、その結果が彼女たちの行動なんでしょうね。
マイソン:ではこの作品をどんな人にオススメしますか?
Eさん: 男性には理解できない感覚なのかなと思いますが、10代後半から20代前半くらいで実際にクラブに行ってるような子たちなら単純に楽しめそうですね。
Cさん:ゴシップ誌が好きな人で、セレブがどんな家で生活をしているのかが気になる人だったら、おもしろいと思います。豪華な物が部屋中に置いてあるのを観るのは楽しいので、セレブ好きの若い人の方が良いかなと思います。
Bさん:海外ドラマが好きな人は楽しめるのかなと思いました。あとはキラキラした世界が観てみたいっていう子にもオススメです。
マイソン:なるほど〜。今日はありがとうございました!
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というわけで、今回はティーン窃盗団をきっかけにセレブやブランド品についても聞かせて頂きました。ブランド品を頻繁に購入したり、SNSで自慢したりってやっぱりあるんですね。映画のティーンたちのように憧れがエスカレートし過ぎてしまうと大変な事態を招いてしまうので、自制することはもちろん、周囲の人たちとの付き合い方も重要なのかも知れません。
映画のなかではティーンたちがセレブやブランド品に異常な憧れを持ち、窃盗を繰り返します。本作を反面教師として観るも良し、キラキラしたセレブの生活を覗く感覚で観るも良しの作品です。ぜひご覧ください。
2014年7月2日ブルーレイ&DVDリリース(レンタル同時)
ブルーレイ
監督・脚本:ソフィア・コッポラ
出演:エマ・ワトソン/ケイティ・チャン/クレア・ジュリアン/イズラエル・ブルサール/タイッサ・ファーミガ/レスリー・マン
発売・販売元:ポニーキャニオン
公式サイト 映画批評&デート向き映画判定
【第26回東京国際映画祭】グリーンカーペット(ソフィア・コッポラ、フランシス・フォード・コッポラ )取材リポート
セルBlu-ray ¥4,700(税別)/セルDVD ¥3,800(税別)
セル特典映像:メイキング/BEHIND THE REAL BLING RING/SCENE OF THE CRIME with PARIS HILTON/予告編集 ほか
※《初回仕様》特製ケースを予定
ご購入はこちら→ ブリングリング [Blu-ray]
ブリングリング [DVD]
パリス・ヒルトン、オーランド・ブルーム、リンジー・ローハンらハリウッドのセレブが実際に被害に遭った、被害総額3億円とも言われるティーン窃盗団による事件をもとに映画化。セレブリティの生活に憧れるニッキーたちは、セレブの豪邸をインターネットで調べて侵入し、ブランドの服やジュエリーなどの盗みを繰り返していた。だが悪ふざけで始めた窃盗は次第にエスカレートし、彼女たちは二度と後戻りできない状況に陥っていく。
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2014.6.7 event