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第9回課題『ファミリー・アゲイン/離婚でハッピー!?なボクの家族』
部活:2014年2月22日実施
2014年3月12日DVDリリース(レンタル同時)
※オンデマンド配信同時(ダウンロード先行配信中)
子どもの頃に両親が離婚し、そのトラウマを乗り越え仕事で成功し、恋人と素敵な毎日を過ごしていたカーター。そんなある日、弟が婚約し「両親を結婚式に呼んでほしい」と依頼され、子ども時代のトラウマに再び悩まされることに。セラピストからは自分が研究材料だったことを知らされ愕然とし、それぞれ再婚した両親もヨリを戻し始め…。
<原題“A.C.O.D.”>
正式表記は“Adult Children of Divorce”で、子どもの頃に両親の離婚を経験して心に傷を抱えて成長した大人たちのこと。
メーカーサイト 作品詳細 映画批評
やっぱり気になる離婚の話
マイソン:観る前にこの映画のどこに惹かれましたか?
Aさん:私はアメリカは離婚が多いイメージがあるので、アメリカ人の離婚ってどんな感じなんだろうと思ってこの映画が気になりました。
マイソン:冒頭でも2人に1人が離婚って言っていましたよね。
Bさん:私はサブタイトルの“〜離婚でハッピー!?なボクの家族”って何だろうって思いました。あとキャストに『glee/グリー』のスー先生役のジェーン・リンチがあったので気になりました。『glee/グリー』でもかなりインパクトが強いキャラですが、この映画でも問題発言が多い濃いキャラでしたね(笑)。
マイソン:スー先生に負けず劣らずのキャラでしたね(笑)。
Cさん:私もジェーン・リンチが最初に目に付きました。あとはアダム・スコットが主演の作品を観たことがなかったので、どんな感じなのかなというところに興味を持ちました。
Dさん:私は“離婚でハッピー”というサブタイトルに惹かれました。それに離婚した親が主人公なのではなく、その子どもの話っていうのが特徴的だと思いました。
Eさん:私は普段あまり観ないタイプの作品だからというのと、『ファミリー・アゲイン〜』というタイトルなのに離婚がテーマなのが気になりました。
マイソン:キャストと離婚というテーマに惹かれた方が多いようですね。確かに離婚って興味深いですよね。
コメディだけど現実的に描かれています
マイソン:では感想をお願いします。
Fさん:ストーリーに捻りが効いていて良かったなって思うし、キャストのチョイスも良かったと思います。ずっとドタバタですが、こういう群像劇が好きなので結構楽しめました。アダム・スコットは普通にしていればイケメンなのにこういうコメディしか出ませんよね(笑)。
一同:確かに〜!
Gさん:私もおもしろかったです。長男カーターの苦悩が描かれていて、私も長女なので、親の記憶が弟とごっちゃになっていたところは、「あるある」と思いながら観てカーターに共感しました。あとはカーターがストレスが溜まったときに物にあたるのではなく、ドラムを叩いて発散するのも良いなって思いました。
Bさん:離婚ネタは普段あまり縁がないのでどうかなと思いましたが、観たらコメディタッチですごく楽しかったです。離婚した両親をカーターがレストランで会わせるシーンは、これが離婚なんだなって思わされました。カーターが喧嘩する両親を目の前に、見たくないけど見ないわけにはいかない微妙な気持ちに共感しました。
Dさん:私は離婚と再婚の経験がありますが、この映画を観ていたら「子どもがいたらこういう寂しい思いをさせるのかな」とちょっと考えさせられました。離婚する親ってそのときは自分のことだけに集中していて、子どものことなんて何にも考えていないんですよね。そういうところはちょっとわかるなと思いました。
マイソン:なるほど〜。ちょっと違う視点から観て頂けたんですね。
Cさん:私はこの映画は結構淡々としていてそこまでコメディっぽくないところが良いなと思いました。最初はカーターが家族を上手く扱っているように見えましたが、カーター自身にも欠点があるというのがおもしろかったですね。あとは片方がダメでもう片方が上手くいくとか、いかにも映画っぽい展開ではなく、何にも上手くいかないときもあるっていう現実的な要素が入っていたのも良かったです。
マイソン:確かにそうですね。現実的に描かれているからこそ共感できたところもありましたよね。
結婚と離婚について真剣に考えました
マイソン:もし一度も結婚していない状態だとして、離婚する可能性があるなら最初から結婚したくないと思いますか?それとも一度は結婚してみて無理なら離婚すれば良いと思いますか?
【離婚する可能性があるなら最初から結婚したくない】 2人
【一度は結婚してみて無理なら離婚すれば良いと思う】 6人
マイソン:ではまず【離婚する可能性があるなら最初から結婚したくない】と答えた方から理由をお願いします。
Hさん:最初から離婚しそうな要素を持っている人だとしたら、結婚しない方が良いんじゃないでしょうか。最初から離婚を考えて結婚する人なんて誰もいないと思いますし「もしかしたら離婚するかも」って思う要素がある相手なら最初から結婚はやめておいた方が良いと思います。
Eさん:私はもともとあまり結婚願望がありませんでした。でも機会があって結婚をして子どももいます。結婚して22年経ちますが、未だに旦那は結婚記念日にバラの花束を買ってきてくれます。
一同:わー!すごい!!
Eさん:そういう親の姿を見ているから子どもも「いつか結婚してこういう家庭を持ちたい」って言っているので、この映画の両親のように自分たちだけが楽しければ良いやなんて思えないんですよね。だから離婚しそうだなと思う相手と結婚するというのはなしで、やっぱり私の中心には大切な家族っていう存在が大きいですね。
マイソン:なるほど〜。では【一度は結婚してみて無理なら離婚すれば良い】と思う方はどうでしょうか?
Fさん:私は結婚しない人生を一生送っても全然良いと思いますし、離婚する可能性があるなら結婚しない方が良いっていう気持ちもわかります。けど、結婚ができる条件が揃うチャンスってなかなかないので、もし自分も結婚したいなって思う人がいて、相手も同じように思ってくれる状態だったら、貴重な瞬間を大事にして、失敗を恐れずに結婚した方が良いと思います。
Gさん:私は結婚して子どもができて、でもその相手とは良い家庭を築くのが難しいようなら、むしろ子どものために離婚をして再婚をするのもありだと思いました。 あとは一度で良いからひざまずいて家族の前でプロポーズされてみたいです!今はただプロポーズされてみたいという気持ちの方が大きくて結婚も好奇心でという感じですね。
Bさん:私も経験として1回は結婚してみたいです。一度きりの人生でこのまま独身でずっと同じ生活をしていくんだったら、1回くらい結婚してみて、それが結果的に泥沼になったとしても「それはそれで経験だ」って思えるような自分でいたいです(笑)。だから離婚も含めて好奇心です。
マイソン:好奇心でという気持ちもわかります。結婚に失敗するかもってことよりも、どんな感じなのか一度結婚してみたいという感じなんですね。
結婚、離婚に必要なものとは?
マイソン:この映画を観て、結婚や離婚の印象は変わりましたか?
Dさん:特別印象が変わることはありませんでしたが、離婚ってお金がないとできないから裕福な人たちの間で多いですよね。女性が独り立ちできないと離婚できませんし、そういうところもこの映画にはよく描かれているなって思いました。奥さんもお金持ちだし、別荘もあるし、息子はレストランを持っているし、ある程度お金のある人たちのお話ですよね。
マイソン:確かに両方ともそんなに苦しい生活をしている感じではありませんでしたね。
Fさん:この弟カップルがウェディングハイっぽくなっている様子を観て、なんか結婚は勢いとかパワーがある人たちがやるんだなという印象がより強くなりました。
Bさん:私自身、最近離婚もありなのかなっていう考えがあるので、この映画からも後押しされた気がします。私はまだ結婚をしていなくて、最近は周りから「結婚しなよ」ではなく「離婚しても良いから結婚しなよ」って言われるようになりました(笑)。でも後先考えて不安な気持ちになるのではなく、そのくらい気軽に結婚をするのも良いのかなって思います。
マイソン:ではこの映画を周りの人にオススメするとしたら何て言ってオススメしますか?
Cさん:内容がどうこうっていうよりは、キャラクターが立っていておもしろいから観てってオススメします。あとは自分で考えてみてねっていう感じですね。
Dさん:私自身、離婚が子どもにどんな影響を与えているのかが、この映画を通してわかったので、たくさんの人に観て欲しいなって思います。離婚するときって、とにかく「もうダメだ」と思っていて、離婚せずにはいられない状態になってしまうんですよね。だから容赦なく子どもの前でも喧嘩をするでしょうし、でもそれを見ている子どもの気持ちになるといたたまれないですよね。だからこの映画を観て、子どものために離婚はやめようと思ってくれる人が増えてくれたら良いなって思います。
マイソン:エンドロールに出てきたA.C.O.D.の人たちは、やっぱり何かトラウマがある人たちなんだなって思いましたよね。
Bさん:この映画は観る人によって捉え方が変わると思います。「離婚って意外と良いんだ」って捉える人もいれば、「子どもがいたらこうなっちゃうんだ」って思う人もいそうですよね。だからオススメするときは「離婚の話だけど笑えるよ」と言って、個々に消化してもらえたらと思います。
Aさん:「自分の近所の人の話だったら楽しいけど、身内だったら嫌ですね」とか考えて観るとおもしろいよってオススメします。
Hさん:気分転換にサラッと気楽に観て欲しいですよね。『サザエさん』的な感じで。
Eさん:確かにブラックな『サザエさん』ですよね!
一同:あはははははは!
というわけで、今回は離婚をテーマに激論して頂きました!結婚観も難しいものですが、離婚となると本人だけでなく子どものこともあったりでさらに難しいなと思いました。こういうテーマでお話をする機会が少なかっただけにすごく新鮮でした。
本作はコメディ映画として単純に楽しい要素もたくさんありますが、両親の離婚による子どもへの影響という部分もリアルに描かれていて意外と考えさせられる作品です。未婚、既婚、子どもの有無など自分の観るタイミングで感じ方も変わると思います。ぜひ一度観てみてください。
部員が書いたコメントカード〜店頭で見かけたら要Check!!
2014年3月12日DVDリリース |
『ファミリー・アゲイン/離婚でハッピー!?なボクの家族』
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