REVIEW
ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリの 5 つの感情が見守るなか成長したライリーの思春期の物語を描いた本作では、新たに“大人の感情”、シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが加わります。子どもの頃はシンプルだった感情に、複雑な感情が加わることで、ライリーのアイデンティティがどう変化していくのかを、“感情たち”のせめぎ合いによって描いています。
高校への進学を目の前にした時期が舞台となっている点で、現在、ティーンエイジャーの皆さんは等身大で観られるでしょうし、大人の皆さんは懐かしさがあると共に何とも言えない感情が入り交じった経験を思い出すのではないでしょうか。自分自身の過去を振り返っても、この時期は友達との関係に敏感で、自分自身はどう見られているのか、他人の目を強く意識する時期だったと思います。さっきまですごく楽しかったのに、周囲の一言で感情がガラッと変わったり、今まで何も考えずにできていたたわいもないことでも、いちいち余計なことが頭に浮かんで行動に移せなかったり、誰にでも身に覚えがある経験が本作には描かれていて、キュンとなります。
本作は、どれが良い感情で悪い感情というのではなく、どの感情も受け入れることでアイデンティティは築かれることを描いています。本作を観て、頭の中ってこうなってるのかもと1歩引いてイメージできることで少し気持ちが楽になるはずです。
デート向き映画判定
年齢を問わず楽しめる内容で、まさに頭の中、心の中のお話なので、鑑賞後は、普段は口にしづらい気持ちや悩みを話しやすくなるのではないでしょうか。本心とは裏腹なことを言ってしまったり、素直に気持ちを伝えればいいのにできなかったり、ずっとそんな状態にある方は、相手との関係を変えるきっかけに観るのも良さそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定
ティーンの皆さんは、シチュエーションは違っても、自分にも昨日同じようなことがあったと思えるようなストーリーだと思います。子どもと大人の境目にある思春期って、自分でもよくわからない感情に戸惑うことが多いと思います。でも、本作を観ると少し冷静になれるし、これで良いんだなと少し気が楽になれると思います。仲の良い友達を誘って観て欲しいストーリーでもあるので、特別な思い出に一緒に観てはどうでしょうか。
『インサイド・ヘッド2』
2024年8月1日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト
©2024 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
TEXT by Myson
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情報は2024年7月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
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