REVIEW
シリーズ累計発行部数1000万部を超えるベストセラーコミックを実写化した本作は、まず笑いどころが満載。“翔んで埼玉”や“テルマエ・ロマエ”シリーズを手がけた武内英樹監督が本作の監督も務めていると聞けば、どんなノリかすぐおわかりになりますよね。
そして、本作は意外にも本格派アクション映画となっており、アクションを得意とする佐藤健と、“るろうに剣心”で佐藤健とタッグを組んだ大内貴仁がアクション演出を担当しています。本作のテーマからして“るろうに剣心”ばりのアクションシーンが出てくるとはかなり意外に思えるものの、私達の体内では白血球はもちろん、キラーT細胞(山本耕史)やNK細胞ことナチュラルキラー細胞(仲里依紗)が常に闘っているので、アクションシーンが豊富に楽しめます。
本作は、芦田愛菜が演じる女子高生の漆崎日胡と、阿部サダヲが演じる父、漆崎茂の体内が、物語の主な舞台となっています。阿部サダヲと芦田愛菜は人気ドラマ『マルモのおきて』以来10年ぶりの共演が実現。また、2人が演じる人間の世界は、原作の清水茜による同名コミックと、そのスピンオフである原田重光、初嘉屋一生、清水茜著「はたらく細胞BLACK」にはない、映画オリジナルのパートとなっています。
2人の体内で“はたらく”細胞達はとてもユニークな描写で登場します。一見難しそうな身体の仕組みも、見てわかりやすく描かれている上に、不摂生によってあらゆるところにガタがきている中年男性、茂と、思春期真っ只中の日胡という、世代の違う例も示されているので、子どもにとっても大人にとっても自分事として勉強になります。そんな2人の体内にいる細胞役を超豪華なキャストが演じている点も魅力です。皆はたらきぶりが熱いので、熱演ぶりもコミカルに映ります。個人的には便意のシーンがかなりツボでした。人選的にもわかりやすく迫力のあるシーンとなっていますよ(笑)。
笑って、ハラハラドキドキして、勉強にもなる本作は老若男女問わず観て欲しい1作です。
デート向き映画判定
初々しい恋愛模様も微笑ましく映り、中高生カップルも楽しく観られると思います。同時に、体に無理が利かなくなってきた大人カップルも自分達の生活習慣を見直すきっかけに観てはどうでしょうか。クスクス笑えるシーンも豊富なので、デートのムードが和やかになるという意味でも映画デートにオススメです。
キッズ&ティーン向き映画判定
本作にはいろいろな細胞が出てきます。これを教科書などで勉強しようとなるとすごく難しくて、頭に入ってきづらいと思いますが、本作を観ればス〜ッと頭に入ってきます。身体が全部繋がっていることも理解しやすくて、健康に関心を持つきっかけにもなりそうです。
『はたらく細胞』
2024年12月13日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
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©清水茜/講談社 ©2024 映画「はたらく細胞」製作委員会
TEXT by Myson
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「はたらく細胞」清水茜 著/講談社
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「はたらく細胞BLACK」 初嘉屋一生 著、原田重光 原著、清水茜 監修 /講談社
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情報は2024年12月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。
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