2012年4月28日より全国公開
東宝
公式サイト
原作の漫画を知らなかったので、最初この映画のポスターを見たときは正直興味を持てなかったのですが、たまたま劇場で予告編が流れててすごく観たくなり、観てみるとすごくおもしろかったです。欧米人が欧米人のストーリーを映画にするのはよくあることですが、日本人がまさかのローマ人を演じるとは!全員がローマ人という設定での演劇などはありますが、日本人とローマ人の役を両方日本人がやるわけですから、これは相当難しいと思います。で、そこを徹底するために濃い顔の俳優を集めている点もかなり共感しました。まずは主演の阿部寛。この役はこの人しか無理ですね(笑)。冒頭はローマの街で他の人物は全部欧米人というなかに阿部寛が歩いているんですが、違和感がない!身体も大きいし筋肉もあるし、あの顔ですからね〜。それに阿部寛ってコメディ的センスがあると思うんですよね。あの顔で真面目に演じて人を笑わせる…ってなかなか難しいと思いますが、『ステキな金縛り』でも本作でも彼のコメディ・センスが発揮されていたと思います。あとは宍戸開、北村一輝、市村正親と、よくもここまで揃えたなと感心してしまいました。 基本的に笑える内容だった点が一番楽しい要素ではあったんですが、そのほかでこの映画から気付いたことは、日本や日本人は良いモノをたくさん持っているということと、幸せだということ。自分たちにとっては当たり前になっているけれど、一歩外から見てみればとっても素晴らしいことがたくさんあるんだと思います。これって、個人個人のことでも言えますよね。それに、自分の意志や夢を貫くことと、周囲のために自分を抑えること、両方の大切さを描いている点で、自分の日常を振り返って考えさせられる部分もありました。そんなこんなで楽しいだけではなく大切なことを教えてくれる、とてもハッピーな気持ちになれる作品でした。 |
わかりやすく、世代や性別を問わずとても楽しめる映画なので、デートで観てもおもしろいと思います。一緒に笑って、ちょっと良い話もあって、デートも良いムードになるでしょう。阿部寛が演じているキャラがほとんどずっと裸なので、彼氏、旦那がヤキモチやきの場合は、あまりウットリしないように注意しましょう。ちょっと温泉旅行にでも行きたいなと思っている人は、この映画を一緒に観てからだと、おねだりしやすいと思いますよ。 |
関連記事:
■TJE Selection イイ男セレクション/阿部寛
■『テルマエ・ロマエII』(2作目)
©2012「テルマエ・ロマエ」製作委員会
2012.4.11 TEXT by Myson