REVIEW
前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』(以下、『〜/アフターライフ』)で、科学者の素質を持つ天才少女フィービー(マッケナ・グレイス)は、自分の祖父が初代ゴーストバスターズの一員イゴン・スペングラー博士であると知りました。そして、本作でフィービー、兄のトレヴァー(フィン・ウルフハード)、母キャリー(キャリー・クーン)と、元教師でキャリーの恋人ゲイリー(ポール・ラッド)は、ゴーストバスターズの本拠地ニューヨークに移り、本格的にゴースト退治に励んでいます。でも、暴れ回るゴーストを捕まえる際に街に及ぶ損害は大きく、40年間ゴーストバスターズの活動停止を夢見るウォルター・ペック市長はここぞとばかりにスペングラー家を責め立てます。そんななか、1904年にニューヨークを襲った悪夢が再び起ころうとしていて、ゴーストバスターズは最大のピンチに直面します。
本作の製作と共同脚本を務めるのは、前作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』で監督を務めたジェイソン・ライトマン。ジェイソンは、1984年、1989年に作られた元祖“ゴーストバスターズ”を撮ったアイヴァン・ライトマンの息子であることは皆さんご存じですよね。父アイヴァンは『〜/アフターライフ』では製作を務め、映画公開から数ヶ月後に逝去されました。映画公式資料には、「これが父に語った最後のストーリーでした。マンハッタンに戻ったゴーストバスターズの新たな冒険である『フローズン・サマー』の物語です」とあり、ジェイソンは、父の生前、本作のアイデアを親子で語ったそうです。前作と本作はライトマン親子にとっても、私達映画ファンにとっても格別な作品ですね。ライトマン父子が親から子へ、映画人としては師から弟子へバトンを繋いでいる背景を知ると、『〜/アフターライフ』と本作が、家族のストーリーであると同時に、初代からのルーツを再提示するストーリーとなっている点と重なり、一層感慨深いものがあります。
初代から受け継がれる魅力を保持するとともに、現代的なストーリー、あらゆる技術を駆使した本作は、ユーモアと緊張感がバランス良く織り交ぜられています。クライマックスでは伏線の回収も楽しいですよ。いろいろな視点でお楽しみください。
デート向き映画判定
ドキドキハラハラあり、ユーモアありで気楽に観られる超大作映画の代表格で、どんなカップルにもオススメです。ゴーストは迫力がありつつ、どこかコミカルで愛らしいデザインなので、怖い映画が苦手という方でも心配無用。本作から初めて“ゴーストバスターズ”を観ようとしている方は、一緒に2人で過去作を復習をするのも良いですね。
キッズ&ティーン向き映画判定
初代ゴーストバスターズと現代のゴーストバスターズで世代を越えた作品となっているので、祖父母と孫で観に行くのも良いですね。本作の温故知新にならって、鑑賞後はお互いの感想から、新鮮な発想、思考の転換を体験できるかもしれません。
『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー』
2024年3月29日より全国公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
TEXT by Myson
関連作:“ゴーストバスターズ”シリーズ
『ゴーストバスターズ』
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『ゴーストバスターズ2』
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『ゴーストバスターズ』(2016年版)
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
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『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
REVIEW/デート向き映画判定/キッズ&ティーン向き映画判定
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情報は2024年3月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。