REVIEW
衛星ヴェルトは作物が育つ豊かな土地を持ち、人々は自給自足で平和に暮らしていました。でも、銀河を支配する巨大帝国“マザーワールド”の母星であるインペリウムに突然侵略されてしまいます。マザーワールドとの因縁を隠し、ヴェルトでひっそりと暮らしていたコラ(ソフィア・ブテラ)は、静観することができず、マザーワールドと戦うことを決意。共に戦う戦士“レベルズ(反乱者)”を集めるため旅に出るというストーリーです。
PRで来日したザック・スナイダー監督が、11歳の頃に“スター・ウォーズ”を観て本作の構想が浮かんだと話していたように、“スター・ウォーズ”を彷彿とさせる世界観となっていると同時に、個人的には“攻殻機動隊が好きな方も本作を気に入るのではないかと感じました。そして、ザック・スナイダー監督といえば、DCシリーズの他、『300 〈スリーハンドレッド〉』『エンジェル ウォーズ』といったアクション映画が得意分野です。本作では、ダンサーとしても活躍し、『キングスマン』でもキレキレのアクションシーンで観客を魅了したソフィア・ブテラがザック・スナイダー監督とタッグを組み、華麗なアクションシーンを披露しています。その他のキャストも超豪華です。チャーリー・ハナム、ペ・ドゥナ、ジャイモン・フンスー、ミヒウ・ハウスマン(ミキール・ハースマン)、レイ・フィッシャー、エド・スクラインの他、ユニークなキャラクターの声をアンソニー・ホプキンスが担当しています。
パート1となる本作で集まった“レベルズ(反乱者)”が、パート2でどんなチームワークを見せるのかというのも楽しみですが、本作だけでもクライマックスで大きなドラマが展開します。「これって、本当に2部作?」と思うくらい壮大なスケールとなっていて、何なら何作も続けてシリーズ化したらいいのにと期待が膨らみます(笑)。パート1だけでも見応え抜群ながら、とても気になるラストとなっているので早くパート2が観たいです!ハリウッド超大作系が大好きな映画ファンの皆さん、必見ですよ。
デート向き映画判定
ほんのりラブストーリーの要素も匂わせつつ、メインは反乱軍の結成と巨大帝国との戦いなので、ムーディーになり過ぎて気まずくなるようなシーンはありません。2時間を越える上映時間ですが、テンポ良く物語が展開し、何度となく見せ場のアクションシーンが出てくるので、あっという間に観終えたという感覚になるでしょう。エンタテインメント性が高いので、普段あまり映画を観ない方でも楽しんでもらえると思います。
キッズ&ティーン向き映画判定
まずはアクションシーンがカッコ良いので、ワクワクしながら観られます。また、個性豊かなキャラクターが複数登場するので、お気に入りを見つけられると思います。エド・スクラインが演じる悪役もかなりクセが強いので、ハラハラドキドキを楽しめるはず。本作は、ザック・スナイダー監督が11歳の頃に“スター・ウォーズ”を観たところから構想が生まれたとのことです。今度は本作が若い皆さんに何らかのインスピレーションをもたらすかもしれません。
『REBEL MOON:パート1 炎の子』
2023年12月22日よりNetflixにて配信開始
R-13+
公式サイト
TEXT by Myson