2011年4月15日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
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空想のなかの空想で戦うという展開なので少し混乱しますが、その混沌とした世界が逆に主人公に近い感覚で体感できておもしろいです。暗くて重い世界のなかで衣装やキャラクターがかわいいので、そのギャップが独特な世界観を作っています。ザック・スナイダー監督作の『300』『ウォッチメン』などの見るからに強いキャラクターとは違い、本作ではか弱い少女たちが空想の世界では強くなり華麗に戦いますが、そのアクションシーンは予想以上の出来でした。 ストーリーも意外な展開を見せ、ある意味、意地悪な終わり方をしましたが個人的にはこういう終わり方は嫌いじゃないです。ぶっとんだ設定とストーリーでありながら、ちょいちょい哲学的なセリフが飛び出すのも良かったです。 あと女優が良いですね。特にエミリー・ブラウニング、アビー・コーニッシュ、ジェナ・マローンが良かったです。こういう映画だと演技がはりきりすぎていて寒くなることもありますが、ちゃんと演技をしていると感じました。ジェナ・マローンは『海辺の家』『16歳の合衆国』あたりに出演しているときから良い女優になりそうだと思っていましたが、ショートカットですっかり大人になっててびっくり。でも相変わらず良い味出してました。全然関係ないですが、なんだかウィノナ・ライダーに顔が似ているとも思いました。ショートカットだからですかね。 とにかく、可愛い少女たち、セクシーな衣装など男子が喜ぶ内容にみえて、女子が楽しめる要素もたくさんあるので、ぜひ劇場でこの世界観を楽しんでください。 |
衣装などはかわいいけど、ワクワクするようなハッピーな設定ではないので、そこら辺をわかっていて観るのなら良いと思います。アクションシーンは爽快で、空想の世界での戦いなので人間を殺すわけではなくグロいシーンなどもないので、醸し出している不気味さから受ける印象からしたら観やすいと思います。ただ、設定や展開がややこしいので「意味がわからない」の一言で脳みそが拒否反応を示すような彼氏や夫を連れて行くと楽しめないかも知れません。感覚で楽しめる相手と行くと良いでしょう。 |
©2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES
2011.4.3 TEXT by Myson