REVIEW
毎度豪華キャストが揃う三谷幸喜監督作ということだけで観る動機は充分なので、前情報を入れずに観る方も多いのではないでしょうか。私も毎度のことながらあらすじは一切読まず、何ならキャストも詳しく頭に入れないまま鑑賞しました。次から次へと出てくるキャラクターが何者なのかを知らずに観たほうが、純粋に驚きながら楽しめるので、皆さんにも極力前情報を入れずに観ることをオススメします。
『スオミの話をしよう』というタイトルなので、スオミのさまざまな側面が描かれることは想像できるものの、「そんなに⁉︎」というくらいまで振り切っています。だから、このスオミというキャラクターを演じ切れる長澤まさみの演技力とコメディエンヌとしてのセンスを実感します。そして、脇を固める俳優陣も三谷ワールドに溶け込んでいて、絶妙なテンションで観る者の笑いを誘います。「何でやねん!」とツッコミたくなるシーンが複数あるなかで、私は1番の見せ場となるド派手なシーンで(心の中で)爆笑しました。皆さんもきっといろいろツボにハマるシーンが見つかるでしょう。
本作ももちろん三谷幸喜監督のオリジナル脚本で、映画監督作としては9作目にあたります。三谷作品では、深津絵里が主演を務めた『ステキな金縛り』(2011年)以来の女性主人公のストーリーとなる本作は、女性の逞しさを描いているとも思えて、いろいろな視点で楽しめます。エンディングも見逃さず最後まで席を立たずにご覧ください。
デート向き映画判定
モテる相手と交際している方はちょこっと感情移入しながら観てしまうかもしれませんが、スオミのレベルまで到達している人物は実際には極稀なはずなので、エンタテインメントと割り切って楽しめると思います。クスッと笑えるシーンが豊富なので、緊張しがちな初デートなどでも、リラックスしたムードになれそうです。
キッズ&ティーン向き映画判定
こじれまくった人間関係が描かれつつ、妙な結束も生まれてきたりして、平和なムードに包まれます。ツッコミどころが満載なので、友達と観ても、家族と観ても、観終わった後に会話が弾むと思います。エンディングテーマも頭の中を駆け巡るインパクトで、観終わった後に歌いたくなりますよ(笑)。
『スオミの話をしよう』
2024年9月13日より全国公開
東宝
公式サイト
©2024「スオミの話をしよう」製作委員会
TEXT by Myson
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情報は2024年9月時点のものです。最新の販売状況や配信状況は各社サイトにてご確認ください。