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アントマン

2015年9月19日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト　

マーベルのヒーローものでありながら、かなりコミカルに出来ている本作。監督のペイトン・リードは『チアーズ！』や『恋は邪魔者』『イエスマン“YES”は人生のパスワード』などコメディに強いし、脚本は『ホットファズ-俺たちスーパーポリスメン！-』『ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う！』のエドガー・ライトということで、納得しました。ポール・ラッドがヒーローというのも意外でしたが、これも観てみるとキャラクター設定からして彼がぴったりだなと思います。海外TVドラマの『LOST』で活躍したエヴァンジェリン・リリーや、『ハウス・オブ・カード野望の階段』『ストレイン沈黙のエクリプス』で活躍のコリー・ストールも出演していて、海ドラファンにも嬉しいキャスティング。あとマイケル・ペーニャなどが演じているアホっぽいチームメイトたちも良い味を出していて、全体的にノリが軽く、アメコミに硬派なイメージを持っている方に見せるには取っつきやすくてちょうど良いと思います。
わざわざ身長1.5㎝になってどう戦うのか想像できないでいましたが、これも観てなるほどと思いました。その小さなスケールの見せ方がとても上手くて結構笑えるシーンが多いです。アベンジャーズ・シリーズのクールさは逆に少ないですが、この軽さとわかりやすさは中高生でも観やすいので、本作から入って、他のアベンジャーズ・シリーズにも興味を持ってもらえると良いなと思います。今後、アントマンがアベンジャーズ・シリーズにどう絡んでくるのかも楽しみです！

アメコミヒーローものですが、笑えるシーンも多く、普段アクションものをあまり観ない方でも観やすい作品です。ストーリーもとてもわかりやすいし、重いテーマや生々しい恋愛ストーリーも入っていないので、自分たちの関係とリンクして気まずくなるようなことは無いでしょう。ノリが軽いので、どちらかというと中高生カップル含め、若いカップルの方が楽しめそうです。

娘のために頑張るパパのストーリーでもあるので、父子で観に行くのもオススメです。アベンジャーズ・シリーズと関連が出てきますが、とてもノリが軽く、アクションシーンも笑えちゃうくらいです。残酷なシーンや痛々しいシーンはほぼ無いし、キッズでもわかる内容です。友達同士で行くも良し、家族で観るのも良しの映画です。

©Marvel 2015

2015.9.7　TEXT by Myson