2016年3月5日より全国公開
松竹
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ロボットが心を持ってしまうというお決まりのパターンはありますが、本作の場合は、ロボットが人間に敵対心を持っているわけではなく、人間が自ら破滅を招いているというメッセージを感じさせる物語でした。設定が近い将来でもある約30年後の2044年ということも生々しく、文明が発達する一方で地球の生態系がどんどん壊れ、人類が滅亡の危機にさらされるということは、今後絶対にないと言い切れないことだと思い、恐怖を感じました。 主演はアントニオ・バンデラスで、本作では製作プロデューサーも兼任しています。また、元奧さんのメラニー・グリフィス(2014年に離婚、本作は2013年製作)と共演していますが、本作の撮影後に離婚した今となってはちょっと複雑な思いがしました(苦笑)。バンデラスは現在55歳ですが、本作でも体当たりのアクションに挑み、カッコ良い姿を見せています。最近は60〜70歳でもアクション映画で頑張る俳優が多いので、バンデラスにもまだまだ頑張って欲しいですね。 ロボットと人間が共存する世の中なんて今はまだ想像できませんが、これを機にぜひ文明の発達や未来について考えてみてください。 |
単純にSFアクションものとしてどんなカップルのデートでも楽しむことができます。また、人類滅亡の危機にさらされた地球で、妊娠した妻を抱える夫の複雑な心境と母性が芽生える妻との考えの違いが見えるところがあるので、観終わってから話し合ってもおもしろいと思います。もともとロボットに興味のある男性と観たら、いろいろな知識を聞かせてもらえそうでさらに楽しめるでしょう。もし熱く語られても優しく興味を持って聞いてあげてくださいね(笑)。 |
キッズはロボットに興味津々で観て楽しむこともできますが、ロボットの複雑な作りの話や専門用語が多く登場するので、もう少し大きくなってから観た方が物語自体はきちんと理解できると思います。ティーンは、本作を通して未来を疑似体験しましょう。もしロボットの性能や作りに興味を持てたら、ロボット工学を専攻することを考えても良いかも知れませんよ。 |
©2016「オートマタ」製作委員会
2016.3.2 TEXT by Shamy