2016年9月3日より全国順次公開
ファントム・フィルム
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ヒュー、これぞ大人の恋愛(笑)!こんな男と女の駆け引き、日本人はやらないな〜と思いながら観ましたが、特にセリフ回しが楽しめました。ジャン・デュジャルダンが演じるモテ男、アントワーヌの自信たっぷりな様子は、ヨーロピアンならではでしょうか。「君、僕に惚れてるだろ」という前提で取られる態度は、客観的に観ていると可笑しいですが、意外に女性ってこういう男性の強い態度に弱いですよね。そして、この映画の色っぽさはギリギリのところで保たれるプラトニックな関係にあって、分別を持っている大人だからこそ踏みとどまる2人の抑制された気持ちがよりロマンチックに映ります。そして、簡単にいかないクライマックスも、男女関係の醍醐味を描いているとみえて、さすがフランス映画の金字塔『男と女』を生んだクロード・ルルーシュ監督ですね。最近乾いちゃってますという大人女子の皆さん、本作を観て忘れかけている恋心を潤してください(笑)。 |
すごくロマンチックなラブストーリーなので、デート向きと言いたいところなのですが、出会ってはいけない2人が急接近していく話なので、円満に付き合っているカップルが観ると、複雑な思いや不安にかられるかも知れません。逆に、困難を経て結ばれたカップルが観ると、気持ちがより盛り上がるかも。また、お互い異性に対するときめき方を忘れたカップルは、本作を観て刺激を得てはいかがでしょうか? |
中高生が観ても楽しめると思いますが、衝動に任せてすぐに結ばれるようなリスクを冒さない大人のもじもじした関係はじれったく感じるかも知れません。でも、逆に結ばれそうでなかなか結ばれず、先が読めない関係がよりロマンチックに見えることもあるでしょう。ティーンの皆さんの恋愛では、すぐに結論が欲しいかも知れませんが、こういう恋愛もあると知ると、少し気持ちに余裕ができて、今後の恋愛の参考にもなります。 |
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2016.8.29 TEXT by Myson