2017年9月9日より全国公開
KADOKAWA
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オマール・シーって、私のなかではモテ男というよりはおもしろい人という感じなのですが、プレイボーイの役がやたら多いですね。本作もプレイボーイであるがゆえに遭遇した運命という感じなのですが、突然「あなたの子よ」と言って置き去りにされた女の子と父の絆が描かれています。親子の仲良し度を表すシーンがとても微笑ましくて、本当に楽しそうなのですが、こういう空気感を出せるのはオマール・シーならではですね。後半は突然テンションが変わり、切なくなる展開もありますが、童心に戻った気持ちになったり、親心をイメージしたり、いろいろな角度から観ることができました。プレイボーイも、“中身のある人物なら”男としての伸びしろはこんなにあるんだぞということで、プレイボーイの成長物語として観ても良さそうです。 |
基本は父と娘のお話なので心温まるストーリーですが、デートの雰囲気を盛り上げるタイプの作品ではありません。デートムービーとしては可もなく不可もなしという感じですが、結婚、子どもについてイメージして付き合っているカップルなら、本作を観た後に感想を述べあうと、家族観を共有できるかも知れません。 |
キッズもティーンも主人公の娘の目線で観ると、とても感情移入しやすいと思います。大人の事情に引っ張られてしまう子どもの気持ち、皆さんのほうがリアルにわかりますよね。自身がこういう境遇でなくても、世の中にはいろいろな事情を抱えた家族がいるということを知れば(本作の親子のようなケースに限らず)、学校でもいろいろな友達に思いやりがもてるのではないでしょうか。 |
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©2016 - MARS FILMS - VENDÔME PRODUCTION - POISSON ROUGE PICTURES - TF1 FILMS PRODUCTION – KOROKORO
PHOTO : Julien PANIÉ
2017.8.23 TEXT by Myson