2018年6月20日よりDVD発売、レンタル、デジタル配信開始
ウォルト・ディズニー・ジャパン
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どこの国でも、アラサー女子のお悩みは共通しているんだなとつくづく感じました。だから、キーラ・ナイトレイが演じる大人になりきれない主人公メーガンが、プロポーズされて怖じ気づき、ようやく自分の足で歩もうとする姿は、世代を問わず女子の共感を呼ぶと思います。アラサーは、恋愛観や仕事観が固まってくるお年頃だし、周囲からのプレッシャーも増えるけれど、ここで流されるか、流されないかで、その後の人生が大きく変わるだろうと、考える人は多いでしょう。だからこそ、慎重になりすぎて、何事にも臆病になるのは当然。頭や心がとっちらかって、自分でも制御できていないメーガンの様子を観ていると、悩める自分を観ているような感覚にもなって、無様でありながら、愛おしくも感じます。そして、興味深いのは、メーガンが、女子高生アニカと仲良くなることで、昔の自分と今の自分を俯瞰し、大切なことに気付くという点。メーガンはアニカと接する上で、年が離れていても仲良くできる感覚も持ちながら、場面場面で大人として接しなければいけない状況になるので、自分のなかの子どもの部分と、大人の部分(昔とは違う自分)に気付けたのだと思います。そういうわけで、本作は自分を見つめ直すきっかけになるストーリーと言えますが、レールに乗る人生でなくても良いのだという勇気も与えてくれますよ。 |
マリッジブルーに陥っている人にはオススメしませんし、マリッジブルーでなくても、結婚を考えている相手や結婚そのものについて、疑問を感じている人は、デートでは観ないほうが良いと思います。相手との相性を知るには、自分自身を知らなければ判断できません。主人公は、自分を見つめ直すことで、一歩踏み出すことができるようになるので、1人でじっくり観るか、女子同士で観て語り合って、自分の内面に向き合ってみてはいかがでしょうか? |
クロエ・グレース・モレッツが演じる女子高生アニカも登場するので、中高生以上なら、身近なストーリーに思える部分もあると思います。でも、タイトルにある通り、アラサー女子の悶々とした日々と、彼女の成長を描いているので、キッズにはまだピンとこないでしょう。観て気まずい内容ではありませんが、社会人になってから観るほうが感情移入して観られそうです。 |
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2018.6.13 TEXT by Myson