いかにもポール・ヴァーホーヴェンの作品という印象で期待通りでした。人間が秘かに持つ危険な変態気質をスリリングかつエロチックに描いています。男性はこういう願望を隠しもっている人が意外にいるのかもと思えましたが、イザベル・ユペールが演じている主人公ミシェルの一種の好奇心、冒険心もリアルに思えました。曲者同士がひょんな事から奇妙な関係に陥ってしまいますが、怖いのに引き込まれてしまう不思議な感覚は、映画でしか味わいたくないし、映画だからこその醍醐味ですね。ミシェルが若くて美しい女性ではなく、年齢を重ねた女性であるというキャラクター設定も、いつまでも“女性”でありたいと願う女性心理を突いているようで、どこか意地悪さを感じます。でも、コンニャローってなったと思ったら、してやったりと思えたり、いろいろな感情を楽しめる作品なので、老若問わず女子にぜひ観て欲しいと思います。 |
これはデートで観てはいけません(笑)!エロチックなシーンはもちろん、「なんでそうなるねん!」という展開にも、気まずさが半端ないでしょう。男子も好みそうな内容ですが、1人で観るほうが気兼ねなく楽しめるはず。女子はこういう映画に免疫がないと引いてしまう可能性もあるし、内容をあまり知らずに誘って観た後、「なんで、誘われたんだろう」とお互いキョトンとすると思います。 |
PG-12なので、大人が一緒なら観られることは観られますが、キッズの皆さんにはオススメできません(笑)。ティーンなら良いのかという点でも言えますが、大人の奇妙な関係、抑圧された人間の裏の顔を描いているので、娯楽として割り切って楽しめるようになるのは、だいぶ大人になってからではないでしょうか。 |
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