2015年5月23日より全国公開
東宝
公式サイト
本作は最後の5分で全てが覆るというキャッチコピーで宣伝されていますが、そのカラクリにももちろん驚きますが、タイトルの“イニシエーション・ラブ”の意味もラストでもっと活きてくる見せ方がお見事でした。劇中のセリフによると、“イニシエーション・ラブ”とは、通過儀礼的な恋愛=大人になるために通過する儀式的な恋愛という意味のようですが、観終わって「なるほど、なるほど」とうなづきニヤッとしてしまう内容でした。こっちにとってのイニシエーション・ラブだと思っていたら、あっちにとってのイニシエーション・ラブだったのかみたいな…と、これ以上はネタバレ危険なので言えませんが、ぜひ本作を観て何のことを言っているのか確かめてください。そして、この映画を観ることで、もしかしたらあなたのこれまでの恋愛でも「あれはイニシエーション・ラブだったのかも」と思える経験が見えてくるかも知れません。そして、本作は前田敦子が演じる女子が、いろんな意味でやばいので、ぜひ女子目線で品定めしてください(笑)! |
一見デート向きに思えるのですが、カップルの状況によっては微妙な気もします。安定しているカップルは全く問題ないように思いますが、不自然なほどラブラブなカップルや、倦怠期になるカップルは、友達と観るか、一人で観る方が良いでしょう。失恋で落ち込んでいる人は、本作を観ることで少し気持ちに整理がつく場合もありますので、一人でじっくり観てみるのも良いですよ。 |
内容的に問題は無いのですが、キッズには少々早いテーマだと思います。ティーンは恋愛に興味がわく頃だと思いますが、本作を観ると良い意味でも悪い意味でもちょっとおませになってしまうので、頭でっかちになる傾向にある人はもう少し大人になってから観て、恋愛すると盲目になり猛進してしまうタイプの人は逆に観ておくと良いでしょう。どちらにせよ、恋愛にもいろいろあるので、臆病にならずにどんどん恋をして、最終的に良い人が見つかれば良いなというくらいの気楽さで観てください。 |
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© 2015 乾くるみ/「イニシエーション・ラブ」製作委員会
2015.5.11 TEXT by Myson