2013年3月8日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
公式サイト ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン公式サイト
本作は、作家ライアン・フランク・ボームの不朽の名作『オズの魔法使い』に登場する偉大な魔法使いオズ誕生の物語。まずオープニングと、そのあとの序章部分から凝った演出で、これから始まる物語にすごくワクワクさせられました。意外にも初版はオズのチャラ男ぶりが全開でファンタジーらしからぬキャラクター設定が新鮮で楽しめました(笑)。魔法の国のシーンになってから南の魔女が登場するまで若干間延びした印象を受けましたが、終盤で一気に盛り上がり、最後にはこの物語のコンセプトにとても共感しました。 ジェームズ・フランコが演じる1人のペテン師が、魔法は使えないけれどトリックで仕掛ける悪い魔女への挑戦を観て、私たちが普段当たり前のようにやっている行動や物事は見方によっては魔法に見えるし、魔法に見えたものでも大した力もないというおもしろい視点に気付きました。「やると決めればできる」というセリフにもとても共感し、ある意味で誰もが魔法使いで、自分が本当に望む新しい自分を手に入れるのは自分次第だという希望のあるメッセージを感じました。大人にも子どもにもぜひ観て欲しい一作です。 |
デートにオススメの一作です。ファミリー向けにとどまらないファンタジーで、大人の男女が観ても楽しめるツボはいろいろあります。今はやんちゃだけれど、きっと根は善だと思える素質のある彼氏とつきあっている方は、ぜひ連れて行ってください。安い欲望だけを満たして、本当に欲しいものは初めから諦めてしまっている彼氏に「やればできる」「発想を変えればチャンスはある」と元気づけてあげられるかも知れません。そしてあなたも、今後彼のなかに眠っている善の部分を引き出してあげられるように、オズを変えるほどの愛がある女子キャラクターを観察してみてください。 |
判断するまでもなく、キッズもティーン向けとしてもオーケーです。ただファミリー映画というほどキッズ向けではありませんし、上映時間が130分なので、小さなお子さんの集中力では最後まで耐えられないかも知れません。また魔法が使われるシーンは、幼児にとっては一部怖いと思うところもあります。ティーンには全く問題なく楽しめると思いますが、特に観て欲しい点は、「人は自分次第で自分が望む自分になれる。頭を使ってチームワークを組めば実現できることがある」ということ。とても希望を感じる映画ですので、ぜひ若い方に観て欲しいです。 |
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2013.3.1 TEXT by Myson