2017年8月18日より全国公開
東宝
公式サイト
原作の岩井俊二自身が監督をした、1995年の実写作品と比較すると、物語の軸は同じですが、設定が変わっていたり、付加されたシーンも多く、アニメーション作品は新たなストーリーという印象でした。実写版では、主人公のなずなと典道は小学校6年生くらいに見えるのですが、本作のアニメーションでは、中学生1年生という設定。少年少女の淡い恋愛を描いたストーリーも、このわずかな年齢差だけでこれほど違って見えるのかと、比較して観ること自体が楽しい部分もありました。さらに、そもそもこのタイトルがステキだなと思うのですが、その意味を考えながら観るのにも趣を感じます。こういうタイトルを付ける岩井俊二のセンスって、独特で素晴らしいですよね。このタイトルのおかげでいろいろな想像が膨らみます。本作はアニメーションである分、ファンタジックな演出もふんだんに入っていて、ラブストーリーの要素を想像以上に強く感じました。美しい世界観に包まれるのが心地良い青春物語です。 |
とてもファンタジックで、ロマンチックなので、デートにぴったりです。主人公と同世代の中学生カップルはもちろん、大人でも甘酸っぱい恋愛を懐かしむ楽しさがあるでしょう。気まずい展開はないし、マニアックなアニメーション作品でもないので、どんな人を誘っても、オーケーです。 |
小学校高学年以上で、恋愛感情に目覚める世代なら、誰もが共感できる内容でしょう。“花火大会は好きな人と行きたい”という感覚って、割と全国共通&世代共通なんだなと思ったので、皆さんもきっと身近な物語に思えるはずです。このお年頃の夏休みの思い出は一生ものだったりするので、学生であるうちにステキな夏休みを送れるように、こういった作品で“予習”すると良いのではないでしょうか。 |
©2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会
2017.8.16 TEXT by Myson