2015年4月17日より全国公開/R-15
ツイン
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本作は『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物-』『母なる証明』など話題作を手掛け、韓国を代表する監督となったポン・ジュノが初めてプロデュースした作品。監督は『殺人の追憶』で脚本を担当したシム・ソンボが初挑戦しています。この2人がタッグを組んだサスペンスとなると期待せずにはいられませんが、その期待にしっかり応えてくれる内容でした。密航者を乗せるという違法な仕事を受けてしまったがために、あらゆるトラブルを招き、徐々に船内の秩序が失われ、狂気に満ちていく緊張感をリアルに描いていますが、冒頭で描かれていた船員達が活き活きと働く姿がそのギャップを物語るよう伏線となっていたり、やはり脚本がうまいという印象がありました。ちなみに本作の脚本は、シム・ソンボとポン・ジュノが共同で手掛けています。 匂いまでスクリーンから漂ってくるかのような臨場感があり、キャラクターたちが船に乗った瞬間から緊張感が続く見応え抜群のサスペンス。女子目線だと余計に緊張してしまう展開なので、ぜひハラハラドキドキを体感してください。 |
ロマンチックな部分も多少ありますが、極限状態なので、そこに浸っている余裕は正直ありません。でも、カップルで観るからこそ主人公の男女に自分たちを重ね合わせて「もし自分たちがこういう状況に陥ったら」と臨場感が出るだろうし、一緒にその緊張感を体感できると思います。結末に関しても、男女それぞれの視点で語り甲斐がありますよ。 |
R-15なので、残念ながらキッズや15歳未満のティーンは観られません。鑑賞できるティーンの皆さんは、男だけの世界に女が入ることで人間関係がどう変わっていくのか、人が正気を失う瞬間や、その後どんな風に変化していくのかなど、ぜひ人間ウォッチをしてみてください。怖い展開ではありますが、人間の心の奥に潜むものが見えると思います。 |
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2015.3.16 TEXT by Myson