2015年10月23日より全国公開
東宝東和
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この軽いノリは何なんだ(笑)!ツッコミどころはありつつも、楽しく作ったんだろうなというのが伝わってきて、とてもオモシロかったです。これまでの作品とは違う作風に感じましたが、いろいろな映画を作り、迷走とも言われてきたけれど、本作で原点に戻ったのかなという印象も受けました。 M・ナイト・シャマラン監督作と言えば、サプライズをいつも期待されがちですが、先日『ウェイワード・パインズ 出口のない街』のPRで来日した際にインタビューをさせて頂き、その点について聞いてみました。シャマラン監督は「タネが明かされるというのは楽しいと思いますが、自分のなかではサプライズの要素はトリック、ネタみたいな扱いではなくて、どちらかというと主人公が置かれている情報、与えられる情報が変わることで、見方が変わってきて話が展開していくと思っています」と語っていました。今回、その言葉を踏まえて鑑賞したというのもあり、すごく納得しました。本作でもサプライズ・ポイントがありますが、そこで終わりというのではなく、今まで観てきたストーリーが違う風景に急に変えられてしまう面白さを実感しました。 あと、キャストに著名な俳優がいなかったのも良かったです。身近な出来事に見えてリアルに感じました。老人ってキャラクターとしてはすごく面白いというのも実感しましたね。老人がふとする仕草や行為って、子どもの頃なぜかすごく怖く見えた記憶が蘇り、そういう見せ方にもすごく感心しました。主人公の一人である少年がすごく良い味を出してましたが、彼の行為がストーリーの緩急をうまく出していたのも巧いと思います。これまでのシャマラン作品とは一風違いますが、このタイプもたまには良いですね。初心者にも観やすいホラーですので、多くの方に観てみて欲しいです。 |
いろんな意味でお下劣なシーンがありますが、ホラーとは言え、ユーモアも満載で笑えるシーンも結構ありました。良い塩梅で笑いと恐怖が詰まっているので、カップルで観ても楽しめると思います。観た後にいろんな意味で感想も言いたくなる内容なので、会話のネタにもオススメです。友達以上恋人未満から、ベテランカップルまで、どんなカップルが観てもOKです。 |
大人目線で観るとホラーとは言え笑えるのですが、これを自分が子どものときに観たらどうかと想像すると、相当怖いなと思います。というのも、ホラーの要素も怖いのですが、それよりもおじいちゃん、おばあちゃんの不可解な言動に戸惑うという意味で怖さがあり、私自身、幼少の頃に近所のおばあちゃんの不可解な行動にビックリして相当怖かった思い出が蘇りました。そういう怖さに耐えられるキッズなら観ても良いかも知れません。ティーンは主人公の姉弟と同じ目線で、ハラハラドキドキ鑑賞を楽しんでください。 |
©Universal Pictures.
2015.10.13 TEXT by Myson