2014年4月5日より全国公開/R-18
コムストック・グループ
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レズビアンのラブストーリーだということは知っていたのですが、179分という長い上映時間のなかに生々しいラブシーンが満載だったことに驚きました。でもそんなラブシーンを体当たりで演じたレア・セドゥ(現在28歳)とアデル・エグザルコプロス(現在20歳)はまだ若いのに本当にすごいと思います。 本作は第66回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した作品で、前述したラブシーンに限らず、映像や雰囲気の美しさ、そして女子高校生のアデルの揺れ動く心の様子が繊細に描かれた作品です。アデル役のアデル・エグザルコプロスの大人っぽくも色っぽくも見える自然な表情や、エマ役のレア・セドゥの男勝りな雰囲気は本当にレズビアンなんじゃないか思わせるほどでした。 自分自身がレズビアンでなくても女の子が女の子を良いなと思う瞬間ってこういうことなんだなとちょっとだけその気持ちも共感ができました。でも女性同士だからといって必ず関係が上手くいくわけではなく、相手を疑う気持ちや嫉妬という本能的な部分では、相手が男女どちらでも変わらないのかなと思いました。 あとはエマの髪色がブルーなのですが、それ以外にも本作のなかでブルーという色が象徴的にいろいろなところに使われているのもおもしろかったです。アート的な感覚で本作を観ても楽しいと思いますし、なかなか観ることができない新鮮な世界を覗く感覚で観ても良いと思います。できれば周りを気にせず一人でじっくり観て欲しい一作です。 |
モザイク付きの激しいラブシーンなのでデートで観るにはやっぱりNGです。もし観るならそういうシーンがあることをちゃんと説明して、自分自身が誤解されないように気を付けてくださいね。あとは映像の色使いや空気感はきっとアート好きカップルにはハマる気がするので、お互いが芸術的観点でラブシーンを観ることができるなら一緒に観ても楽しめると思います。 |
R-18なので大人になってから観ましょう。18歳以上のティーンは、歳の近い高校生のアデルの心の動きに注目して観てみてください。ある意味ではアイデンティティーを問う物語にもなっているので、自分自身を見つめ直す良い機会にもなるでしょう。でもやっぱり過激なラブシーンがあるので、軽いノリで観に行ってはいけません。観に行くのであれば一人で行くか、相手選びは慎重にしてくださいね。 |
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2014.4.2 TEXT by Shamy