2015年6月27日より全国公開
クロックワークス、東北新社
公式サイト
海外TVドラマ『HANNIBAL/ハンニバル』のハンニバル役で日本での人気が益々上昇したマッツ・ミケルセンですが、本作では妻と子どもを悪党に奪われ復讐に燃える、男らしくてカッコ良いマッツが観られます。先日本作のPRで初来日したので取材しましたが、今年(2015年)で50歳のマッツは大人の色気と紳士的な雰囲気を漂わせていました。顔がちっちゃくて、思っていた以上にスラッとしていて、北欧の方独特の髪の毛の色がすごくステキでしたね。本作は西部劇なので荒々しいシーンが多いですが、そんなシーンを演じていても紳士的な雰囲気をどこかに保っている主人公のキャラクターは、マッツが備え持つ雰囲気とマッチしているんだなと感じました。そして、本作は他のキャラクターもとても魅力的で、エヴァ・グリーンが演じる女は謎めいていて展開を左右する重要な役割を担っています。彼女の物語が絡んでくることによって、ただの西部劇ではない見やすさがあって、女性でも楽しめる物語になっています。そして、この作品は偶然にも海ドラで活躍している面々が揃っていて、主演のマッツは『HANNIBAL/ハンニバル』、エヴァ・グリーンは『ペニー・ドレッドフル 〜ナイトメア 血塗られた秘密〜』に主演、悪党兄弟の兄を演じたジェフリー・ディーン・モーガンは海外TVドラマ『グレイズ・アナトミー』でお馴染み、弟役のマイケル・レイモンド=ジェームズは、『ワンス・アポン・ア・タイム』ほか海ドラによく出演しています。というわけで、西部劇といえどもとっつきやすい作品の要素が満載なので、西部劇を観ず嫌いだった方にもオススメの作品です。マッツが来日舞台挨拶で話していましたが、デンマークからの移民は実際にアメリカ開拓史にあることなので、デンマーク俳優のマッツがアメリカ人を演じているわけではなく、デンマークの移民を演じていることにも意味があります。ぜひその点にも注目して楽しんでください。 |
復讐劇で多少残酷なシーンが出てくるので、荒々しい作品がよっぽど苦手な方にはオススメできませんが、ストーリー的には西部劇のなかでも観やすい作品だと思うので、特に西部劇ということは気にせずに選択肢のなかに入れても良いでしょう。終盤まではほとんどハラハラドキドキが続きますが、最後は爽快感もあります。観終わった後に深く語りあうというタイプのドラマではないですが、エンタメとして観るというスタンスで気楽に楽しみましょう。 |
R-15なので残念ながらキッズや15歳未満の中学生は観られません。高校生以上のティーンは、純粋にエンターテイメントとして楽しむのも良いですが、せっかくなのでアメリカ開拓史について調べてみてもおもしろいと思います。本作の主人公のようにデンマークなど欧州からの移民も開拓史に関わっていることなど、知識を広げるきっかけになりますよ。 |
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2015.6.22 TEXT by Myson