2019年2月22日より全国順次公開
ハーク
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本作は、『愛人/ラマン』で知られる作家マルグリット・デュラスの自伝的原作を映画化した作品です。第二次世界大戦中、ナチス占領下のパリで、レジスタンスとして活動していた夫がゲシュタポに逮捕されてしまい、マルグリットがひたすら夫を待ち続ける日々を淡々と描いています。夫の消息を知るために、ゲシュタポの手先である警察官と会うようになったり、親友の男性に支えられたり、ただ夫の帰りを大きな不安を抱えながら待ち続ける女性の心情の繊細な変化を映し出していて、“戦争映画”として括るよりは、人間ドラマ、恋愛ドラマとして観る感覚がしっくりくると思います。ラストの主人公の選択もとてもリアルで、女性として共感しつつ、戦争が“そういう意味でも”運命を狂わせるんだなと実感します。どういう意味かはぜひ映画を観て確かめてください。 |
大きな起伏があまりないので、映画を観慣れていない方にとっては、集中力がどこまで保つか予想できません。女性目線で共感できるポイントが多いので、男性はちょっと複雑な心境になると思います。カップルで観るよりは、1人でじっくり観るか、同性の友達と観るほうが、映画に集中できると思います。 |
戦時中の物語は、世界中であらゆる人の視点で描かれ、映画化されています。本作はいかに個人個人の人生にも、戦争が影を落とすかを描いているので、今の時代を生きる若い人にも観て欲しいと思います。ただ、大人向けの映画で、キッズやティーンの皆さんが観るには少々難しく感じるかも知れません。観るのは大人になってからでも良いのではないでしょうか。 |
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2019.2.22 TEXT by Myson