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あのコの、トリコ。

2018年10月5日より全国公開
ショウゲート
公式サイト

大人目線で観ると、「若い！若いな～」と思ってしまう物語（笑）。高校生が主人公だから当たり前なのですが、思いだけが突っ走って、空回りしている感覚がとてもリアルで、良い意味でもどかしく、それがキュンキュンを際立たせているように思いました。そして、何よりも吉沢亮がよろしい（笑）。彼が演じた頼（より）というキャラクターは、引っ込み思案でダサい男子のモードと、カッコ良い男子のモードがありますが、そのスイッチの切替具合が素晴らしいです。
主人公は高校生なのに、「あれ？今、何歳の設定で話が進んでるの？」と思ってしまう部分もあり、少々違和感を感じる箇所もありましたが、コミックの映画化作品にリアリティばかりを突き詰めるのもナンセンスかなと思ったので、ファンタジーを観るような感覚で、細かいことは気にせずに楽しむのが良いと思います。

そばでずっと支えてくれている存在に改めて気付かされるストーリーで、友達以上恋人未満の方、片思いの方こそ、観ると勇気をもらえるのではないでしょうか？奥手でも、頑張るべきときには頑張る主人公を観ると、恋愛成就のヒントがもらえるかも知れません。学生カップルに特にオススメです。

キッズやティーンの皆さん向けの作品で、恋をしている人、将来なりたいものがある人は特に共感できると思います。吉沢亮が演じる主人公は、自分よりも大好きな女の子や、周りの人を立てるタイプです。一見損ばかりしそうだけれど、彼のそういった姿勢や、地道な努力がどんどん報われていくので、人間的なお手本としても注目して観ると良いと思います。

2018.9.26　TEXT by Myson