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アオハライド

2014年12月13日より全国公開
東宝
公式サイト　　　

本作は人気コミックの映画化で、主人公の双葉役を本田翼、洸（こう）役を東出昌大が演じています。私は原作を読みましたが、本作は押さえるべきポイントをしっかり押さえていて、上手くまとまって描かれていたので特別違和感はありませんでした。最初は、主人公2人が高校生にしてはだいぶ大人っぽく見えてしまうのがやや気になりましたが（笑）、ストーリーが進むに連れ見慣れました。少女マンガが原作ということで、お決まりのキュンとするシーンもちゃんと入っていて（笑）、今回は東出昌大が洸役としてイイ男ぶりを発揮していました。
タイトルの意味は“アオハル＝青春”と“ライド＝乗る”を組み合わせて“アオハライド”という言葉になっており、物語としてもまさに青春そのもの、等身大の高校生の姿が映し出されています。軸には双葉と洸の恋愛がありますが、2人を取り巻く友達関係、家庭環境など、いろいろな問題点が少しずつ浮き彫りになっていきます。大人であれば割り切ってしまうことでも、高校生だとそう簡単にはいかないし、どんどんややこしくなってしまいます。でも青春時代にそういう歯痒い経験を通して大人になっていくのかなと思いました。青春真っ只中の世代はもちろん、大人女子もきっと懐かしさを感じながら楽しめます。ぜひ観てみてください。

できれば女子同士で観た方が観終わったあとに、どこにキュンキュンとしたとか話しながら盛り上がれるような気がします。でも相手が少女漫画を読んだり、普段から青春ラブストーリー系の作品を観るタイプの男性なら、一緒に観ても楽しめると思います。全体としては恋愛を含めた青春時代がテーマとなっているので、初デートなどで観て終わってからお互いの高校時代の話を聞いて、相手の新たな一面を知るという手もアリです。

キッズは、本作を観て高校生に憧れを持つだけでも十分な気がします。これからどんな青春が待ち構えているのか今はわかりませんが、高校生になるとまた少し世界が広がっていろいろなことがあるということを心に留めておいてください。まさに主人公たちと同世代のティーンは、双葉が自分の高校生活を少しずつ良い方向へと変えていく様子を観て、自分の今の状況について考えてみましょう。良いことも悪いこともきちんと向き合うことで、今の学生生活がきっとより良いものになりますよ。ぜひ素敵な青春時代を過ごしてください！

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2014.12.8　TEXT by Shamy