2016年3月12日より全国公開
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
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まず物語の設定がユニークで、今から6500万年前に地球に巨大な隕石が接近しつつも逸れていき、絶滅を免れた恐竜たちがその数百万年後に文明を築いていて、言葉を話したり、農作をしています。一方、人間は言葉を話さず猿に近い状態で、この世界では人間と恐竜が現実の世界と逆の状況で描かれています。ピクサーの物語は主人公の世界に軸が置かれて擬人化されるのがお約束ですが、人間が登場する場合も普通にしゃべりますよね。でも、こういった形で人間が登場するのは新鮮です。一見異様ではありますが、すぐにこの世界観には慣れるのでご安心を。前半は弱虫なアーロと、息子に強くなって欲しいと願う父の物語が軸になりますが、スパルタで子どもを鍛えるというのではなく、厳しさのなかにも広い心で息子のありのままを受け入れる父の偉大さにほろっとします。この親子がその後どうなるかは映画で観て頂くとして、個人的に自分の亡き父と急に被って、冒険心や怖さを乗り越えて一歩を踏み出す勇気をくれたのは父だったなあと、ウルウルしてしまいました。本作は、アーロが強くなっていく成長物語が軸になっているのですが、そのなかで少年スポットとの関係性にも、その成長が見える点でまた涙を誘います。お互いに守りつつ、お互いのアイデンティティというか、相手の一番の幸せを尊重する。ラストは切ないですが、これこそ友情だと、感動で包まれます。日本では吹き替え版でしか公開しないようなので、余計に子ども向けかなと思っている方もいるかも知れませんが、大人が観ても素直に楽しめる一作です。 |
一見子ども向けかなと思わせつつ、大人でも充分に楽しめる作品なので、幅広い層にデートでもオススメの作品です。友達以上恋人未満、初デートでももちろん問題ありません。童心に返らせてくれる部分もあれば、大人目線で子どものピュアなやりとりに癒される部分もあり、観終わったあとは心地良いムードになれるでしょう。親子の物語も描かれているので、鑑賞後は家族の話をしたり、お互いの幼馴染みや、親友の話をするきっかけにもできそうです。 |
キッズにもティーンにもオススメの作品です。笑えるシーンもたくさんあるし、ハラハラドキドキのシーンもあって、一緒に冒険しているような感覚を楽しめますよ。途中、妄想のシーンで、テイストがちょっと違う気味が悪い画が出てきますが、ここだけ幼いキッズはビックリするかも。でも逆に小学校高学年以上ならケタケタ笑えるようなシーンになっています(大人でも笑いました)。強く勇敢に生きること、友達や家族を大切にすることがテーマになっているので、お友達や家族と一緒に観て欲しいです。 |
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2016.3.7 TEXT by Myson