2014年7月11日より全国公開
CJ Entertainment Japan
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この映画のビジュアルから『カンナさん、大成功です!』のようなタイプの映画かなと勝手に想像していましたが、似て非なる設定にまず楽しさを感じました。意外にファンタジー度が高いのも意表を突かれましたが、その辺りに抵抗を感じなければすんなり楽しめる内容です。でもファンタジー度が高いと言っても子どもっぽいわけではなく、メルヘンチックな女子向きという意味合いとも違い、ストーリー自体はかなりコメディ色が強く、主人公のキャラクターが強烈である意味パンチ力があります。主演のシム・ウギョンは『サニー 永遠の仲間たち』のナミ役として記憶している方もいると思いますが、本作でもコメディエンヌぶりを発揮。本作では70歳の心を持った20歳という役に挑んでいますが、見た目はかわいいのに中身は口うるさい婆さんというギャップで笑わせてくれます。でも、笑ってばかりと思ったら、最後にウルウルさせる展開が待っているのがこの映画の憎いところ。「まさか、そういう展開になるとは!」と嬉しい裏切りがありましたが、このクライマックスで描かれるメッセージは万国共通のテーマですので、きっと日本でも受け入れられると思います。それが何かはぜひ映画を観て頂ければと思いますが、これは女性のための映画であることは間違いありません! |
女性の共感を強く得るであろう内容ですが、男子も感動するポイントがあります。女性の生涯を客観的に観るきっかけになると思いますが、女性の生き方について男性の理解を得るためにも、カップルで観るのも良いでしょう。ポスタービジュアルからはあまり想像できないかも知れませんが、意外に家族が大きなテーマになっている作品なので、特に結婚を前提に付き合っているカップルや、ご夫婦で観るのにオススメです。 |
“大人に成長した子ども”の方がよりリアルにいろいろなことを実感できるとは思いますが、小学高学年以上なら充分にテーマを理解し、感動を味わえる映画だと思います。子ども目線で観ると、自分を大事にしてくれる人の愛や、その人への感謝の気持ちを実感できるでしょう。親子で観て鑑賞後に語りあうのにピッタリな作品です。 |
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2014.7.1 TEXT by Myson