2011年8月19日より全国公開
東宝東和
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うさぎにヒヨコ、キャンデイという要素からは小さい子ども向けの印象が漂ってくるけれど、主人公の1人意外にも人間の大人の男性。ジェームズ・マースデンが演じるフレッド・オヘアが大人になってもなかなか夢が見つからずに悶々としているところに、しゃべるうさぎが突然目の前に現れて、それぞれの未来を見つめるという物語なので、思ったよりも大人が考えさせられる要素もあるなと思いました。ドラマーになりたいうさぎイービーは、イースターラビットになるという輝かしい未来があり父の期待を一身に受けている。でもそれを望まずに逃げ出し、逆にフレッドは夢はなくてのらりくらり過ごしていて父を始め家族から呆れられているという対照的な設定。その2人が一緒に過ごすことで、フレッドは自分の夢に気づかされ、イービーは期待を背負っていることの意味を理解し始めます。ストーリー展開はごくシンプルだし、ちょっと悪いことを考えているヒヨコもそこそこかわいいので、子どもでも楽しめる作品ですが、大人になって頭が固まってしまっている人にもぜひ観て欲しい作品です。叶わぬ夢をお互いに追いかけ始めたフレッドとイービーの結末はかなり意外ですが、これぞファンタジーという感じで心地良かったです。 |
ファミリー映画というイメージが強いし、対象年齢が低そうなので、誘ったら「その映画って子ども向けじゃないの?」と思われるかもしれないですが、そこは通ぶって、「1人の男性が夢を追いかける話なんだって」と言えば、夢のある男子はのってくるかも知れません。子どもや女子が好きそうなキャラクターが多数出てきて、動きはかわいいし、キャンディ工場のなかではおいしそうなお菓子がたくさん作られていてワクワクしますが、あまりに硬派な男性にとってはリアクションしづらいくらいファンタジックでかわいい映画です。でも敢えて、彼の意外な一面を見てみたいなら、一緒に観て彼がどんな反応をするのか楽しんでも良いかも知れないですね。 |
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2011.7.30 TEXT by Myson