2011年2月26日より全国公開
ギャガ
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すっごく良かったです!これが実話っていうのでより共感を増します。王にふさわしい素質を持ちながら吃音という問題を抱え生きてきたジョージ6世。彼には幼い頃に受けた悲しい過去があったというのも、王家にそんなことが起こりえるのかと驚きました。そして何が理由であろうと、国民の前に立って発言することが求められる王家に生まれては、吃音であることがどんなに辛いことか想像もつきません。だからこそ、彼はいろいろな治療を受けてきたわけですが、独自の治療法を持つライオネルとの出会いによる吃音の克服だけでなく、人生が大きく変わる様もとてもドラマチックで、本当にこんなことが英国王室で起きていたのかとびっくりです。 王家の人間と言えども一人の人間ですもんね。その辺をわかって治療を施すライオネルは彼の素性が問題視され窮地に立たされますが、一貫して「身分などに関係なく誰でも一人の人間である」ということを信念に持っているところにとても共感を持ちました。窮地に立たされた場面でもユーモアを捨てず最後まで自分の治療方法に自信を持ち、国王に対応する姿がとてもかっこよかったです。国王自身もそれを受け入れたところが人間としての器の大きさを感じさせます。そして、国王の妻と、ライオネルの妻がまた良いですね〜。さりげなく的をつくことを言い、夫を動かす。嫌みにならずにフォローする、真似したいところですね。 とにかく、人はいろいろな壁を越えて友人になれること、どんな立場の人にも知られざる苦悩がありそれを乗り越えていること、やればできること…あらゆることに希望を与えてくれる作品でした。 |
デートムービーというわけではないですが、内容的にぜひ夫婦で観て欲しい映画だと思いました。もちろんカップルでもオーケーです。男性が抱えるプレッシャーと、それをそっと支えなければいけない女性の立場、男女それぞれに興味深い内容で、いろいろな角度で楽しめる作品です。そして、お互いが一緒にいるからこそ乗り越えていけるという部分で愛するパートナーの存在の有り難さも実感できる良い機会になると思います。 |
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2011.1.3 TEXT by Myson