2016年6月11日より全国公開/R-15+
ユニバーサル映画、配給協力:パルコ
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人工知能系の映画はこれまでもたくさんあり、どうしても結末は何となく予測できてしまいますが、結末に辿りつくまでのいきさつは、予想外のものだったので、意外性を楽しめました。メインの登場人物がたった4人しかいないシチュエーション・スリラーでしたが、誰と誰が味方なのか、はたまた皆敵同士なのかが二転三転する展開は、上手に構成されていたように思います。そして、役者が皆魅力的!危険な香りプンプンの天才を演じたオスカー・アイザック、弱さと知性を兼ね備えどう転ぶか予測できない青年を演じたドーナル・グリーソン、髪や胴体がアンドロイドでも信じられないほど可愛いアリシア・ヴィキャンデル、この3人の化学反応が見事でした。また全体的に無機質な世界観でありながら、クライマックスではすごく血なまぐさい描写があったり、メリハリが効いていた点も印象に残りました。人工知能に対する夢と絶望が詰まった作品です。 |
アンドロイドの話だからと油断していたら、エロいシーンが出てきたり、痛々しいシーンが出てきたり、手放しでデートに向いているとは言えない作品です。初デートや、初映画デートには不向きでしょう。また、友達以上恋人未満の人は、主人公達に変に自分達を重ねて観てしまうと複雑な気持ちになる可能性があります。気楽に観たいなら、友達と行くか、1人で観ましょう。 |
R-15+なので、15歳未満の人は観られません。鑑賞できるティーンの皆さんは、ただエンターテイメントとして楽しんでも良いですが、何事にもメリットとデメリットがあることを知った上で、自分ならどう向き合っていくか、想像してみてください。技術の進歩についての自分の価値観を知るきっかけになると思います。 |
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©Universal Pictures
2016.6.6 TEXT by Myson