TOP > 映画批評TOP > 映画批評ア行 > HERE

インクレディブル・ファミリー

2018年8月1日より全国公開
ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト

自分がいろいろなことで悩み、頭がいっぱいで行き詰まっている時に、この映画を観たことに縁を感じました。自分の好きなこと、得意なことで、力を発揮できない主人公達の境遇は、いろいろな想像を掻き立ててくれたし、一家の奮闘を観て、勇気とパワーをもらいました。父が家事をして、母が外に働きに出るという設定も、とても現代的で、世のお母さん、お父さんは共感するポイントが多いと思います。ボブの家事についてのぼやきは“あるある”で、お父さんだけでなく、家事が苦手な女子も頷けるはず。末っ子のパワーが炸裂するシーンが満載でワクワクするし、今回は子ども達がさらに活躍しますよ。まさにファミリーでの戦いぶりが爽快なので、大人も子どもも楽しめます。

ファミリー映画の印象が強いと思いますが、大人でも充分に楽しめるし、男女の役割分担も重要なテーマになっているので、デートで観ても、鑑賞後に会話が盛り上がると思います。あのシーンがおもしろかったと語り合っても良いし、夫婦なら自分達の生活、家族観を見直すきっかけになるかも知れません。もちろん、そんなに真面目に観なくても、ただただ笑って観るだけでもオーケーです。

2時間5分という上映時間だけ、少々キッズには長く感じるかも知れませんが、飽きない展開で、テンポも良く、皆さんと同じ世代のキッズ、ティーンが活躍するので、思うほど長く感じないと思います。それぞれのパワーを合わせることで最強になる家族の姿もカッコ良いので、家族揃って観ると盛り上がるはず。今回は、他にもさまざまなパワーを持った、見た目もおもしろいキャラクターが登場するので、お気に入りを見つけてください。

2018.7.18　TEXT by Myson