2016年3月5日より全国公開
KADOKAWA
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90代でこのバイタリティーはすごいですね!年を取って身体が辛くても忙しくしている方が好きというアイリスですが、やっぱりこうやって毎日アクティブに動いていれば、90歳を超えてもシャキシャキできるんですね。ファッションに関しても、何に関しても、考え方が奔放で、「センスがなくても、幸せならいい。皆好きな服を着るべきだもの」というコメントには、彼女の価値観が象徴されていて、共感しました。自信の哲学をしっかり持っていて、周囲の意見などにブレない芯の強さも素敵です。あとビックリしたのが、夫のカールの年齢が100歳ということです。劇中では100歳の誕生日を祝ってもらっていて、2015年8月に101歳の誕生日を迎える直前にお亡くなりになったそうですが、彼も気持ちが若いというかお茶目で、夫婦の仲睦まじい関係も観ていて癒されました。さらに驚くのは、本作の監督も1926年生まれで、2016年現在で90歳なんですよね。だから若者なら言いそうな余計なことをアイリスに聞いたりしなかったのかなと最後に勝手に納得しました(笑)。アイリスは健康面の心配などは口にしますが、3人とも”スーパー・シニア”ですね。 見た目奇抜なファッションを身につけているので、ついていけないくらい突飛な世界観の人なのかなと思ったら、すごく普通で馴染みやすい人柄に親近感がわきました。値引きの美学も持っていたり、特にファッションに興味がない方でも楽しめる一作です。 |
ドキュメンタリー映画ですが、内容は観やすくて上映時間も80分なので、デートでもオススメの作品です。アイリスとカールの夫婦は観ていて癒されるし、とても良い関係の夫婦なので、結婚を意識している本命と観ると、「自分たちならどんな夫婦になるだろう?」とそれぞれに考えながらも、良い刺激になるでしょう。ファッションや小物が好きな人は特に楽しめると思うので、映画を観た後はアクセサリー屋さんなどに2人で行っても楽しいですよ。 |
ファッションや小物などに興味があれば、年齢問わず楽しめる作品だとは思いますが、ドキュメンタリー映画なので、キッズには不向きでしょう。アイリスが選ぶファッションやアクセサリーは、とても自己主張が強く、キュートなものが多くて、直感で選んでいる感じなので、こういう感覚は女子中高生のほうがピンとくるかも知れません。パワフルなおばあちゃんの生活ぶりを観て、若者も負けじといろいろ好奇心を持って欲しいと思います。 |
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2016.3.4 TEXT by Myson