2012年9月28日より全国公開
プレシディオ
公式サイト 予告編
しょっぱな笑ったのが、宇宙船から外へ吹き飛ばされそうになるシーン。SF映画ではこういうシーンをよく観ますが、たしかに本来、宇宙船から外に吹き飛ばされそうになったらこうなるよな〜っていう演出で、声を出して笑いました。一般的なSF映画ではこんな醜態は描かないのですが、ちゃんとそういうところをある意味リアルに描いちゃうところに遊び心を感じ、好感が持てました。ほかにもちょいちょいそういうシーンが出てくるのですが、このくだらなさ、大好きです(笑)。 でも、おバカ映画ながら、世界の政治についての風刺がかなり効いた内容で、誰もがニュースを観ながら思っているだろう事柄が各所に散らばっています。おバカにやればやるほど風刺が効いてくるので、うまいと思いました。フィンランド映画って、あまり日本では公開されないと思いますが、これはどこの国の人でも楽しめますので、ぜひ観てみてください。 |
“ナチスの話”と聞くと、小難しいと思うかも知れませんが、全くそんなことはありません。おバカ映画なので、どんなカップルで観ても楽しめると思います。ただ、社会風刺がかなり効いていて、そこが見どころでもあるので、そういう意味では多少の世界史は知っていないと、意味がわからず笑いを共有できないかも知れません。あとは、冗談が通じない人と行くと、劇中のあらゆる不謹慎発言に真面目に反応して不愉快に思うかも知れないので、そういうところを映画と割り切って、同じ感覚で楽しめる人を連れていきましょうね。 |
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© 2012 Blind Spot Pictures, 27 Film Productions, New Holland Pictures
2012.9.27 TEXT by Myson