2017年6月24日より全国公開
ショウゲート
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向井理の祖母の手記をもとに描いた本作。すごくドラマチックで驚きましたが、戦後のこの時代の方々は、こういう苦境のなかを生き延びてこられたんだなとしみじみと感じました。そう思うと、自身の祖父祖母の事も思い出し、感謝の気持ちも湧いてきました。元手もない状態から、いろいろなビジネスを試し、家族が協力して何度も再起を計る様子は観ていて爽快ですが、その一方で周囲が短期間に変化していく状況のなか、仕事も安定せずに苦悩する姿を観て、まさに激動の時代だなと思いました。この時代を生きた人達が逞しいのは当然で、私達世代は根性が足りないと言われるのもわかる気がするし、いろいろ便利になった現代に生きる私達は、今の状況にもっと感謝しなくてはとも思いました。向井理が祖母の手記を完成させるのを手伝ったことで、家族が抱えていた過去が修復されていく展開には癒されましたが、核家族が中心になっている現代、祖父母も含めて家族という価値観を改めて教えてくれる作品だと思います。 |
良い雰囲気になるようなロマンチックなストーリーではありませんが、夫婦で力を合わせて苦難を乗り越えていく内容なので、カップルで観ると、いろいろと考えさせられて、為になると思います。子どもができた後の意見の食い違いなどもとてもリアルですが、人生観、結婚観を話し合うきっかけに観ると良いのではないでしょうか。 |
子ども目線で観ても感じるところがいろいろあると思います。時代背景は今と違っても、親が子どものためにあくせく働いたり、親同士で意見をぶつけ合ったりする裏には愛情がある事が伝わってくると思います。親子で観るのも良いでしょうし、祖父母を誘って皆で観て、おじいちゃんやおばあちゃんの話を聞くきっかけにするのも良いと思います。 |
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© 2017「いつまた、君と 〜何日君再来〜」製作委員会
2017.6.14 TEXT by Myson