2016年6月25日より全国公開
松竹
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黒木瞳が初監督、主演は人気上昇中の吉田羊、エキセントリックな演技に定評がある木村佳乃ということで、女子注目の要素が詰まった本作は、『嫌な女』というキャッチーなタイトルからも興味を持ちました。前半は、想像の通りの“嫌な女”エピソードが描かれていて、これはこれで興味深く観たのですが、“嫌な女”とは、誰を指しているのかというのを考えながら観るのも見どころの一つとなっています。後半は意外な展開が待っていて、結末も清々しく、良い意味で期待を裏切ってくれました。吉田羊が演じた女性も、木村佳乃が演じた女性も、女性なら誰しも共感できる要素を持っているので、感情移入しやすいストーリーです。仲良しの友人と観るも良し、敢えて苦手だなと思っている女子と一緒に観るも良しの作品です。 |
女性目線に寄った作品なので、女子同士で観る方が、観終わった後の会話も弾みそうですが、男性目線で感想も聞いてみたい内容です。相手が興味を示したら、一緒に観ても良いと思います。男女の問題に関わる描写はムードを盛り上げる内容では無いですが、逆に気まずくなるようなシーンは無いので、安心して観られます。また、自分たちに置き換えて考えるようなシチュエーションはあまり描かれていないので、そういう点でも気楽に観られると思います。ただ、結婚の話題で揉めている最中は観ない方が良い話題もあるので、そこだけ要注意です。 |
大人になってから女性が抱えるいろいろな話題を取り上げているので、キッズの皆さんが観てもピンと来ないと思います。中学生くらいになれば、女子同士のややこしい関係などを身近に感じられるので、特に女子は興味深く観られるのではないでしょうか。母と娘で観たりするのもオーケーだと思います。 |
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©2016「嫌な女」製作委員会
2016.6.20 TEXT by Myson