2017年11月4日より全国順次公開/PG-12
マグネタイズ、松竹メディア事業部
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人の死に対する感情を、いろいろな人の視点で描いた本作。私自身が母方の祖父を亡くした時の状況と似ているところが多く、当時をリアルに思い出しました。どこか割り切っている感覚を持っていたり、妙なことに罪悪感を持ったり、亡くなる相手が祖父という距離感が、「死をどう受け止めるか」という戸惑いを絶妙に表しています。私の場合も、父を亡くすまではこういう感覚だったなあと思い出しましたが、父を亡くす感覚、祖父を亡くす感覚の違いも、立場の違うキャラクターの描写に出ていて、誰にでも共感するところがあると思います。悲しみ方は人それぞれで、残された者達はこれからも生きていくんだと、ほっこりさせてくれる映画です。 |
身内の死を通して、家族が再生していく様も描かれているので、お付き合いが間もないカップルは、この作品を機にお互いの家族の話をしてみると良いのではないでしょうか。“死”がテーマではありつつ、空気が重くなるような映画ではないので、デートで観ても大丈夫です。少しだけ濡れ場が出てきますが、気まずくなるほどではないように思います。 |
まさにキッズやティーンの皆さんは、死に対してこういう感覚だろうというのが描かれているので、ストーリーを身近に感じられると思います。おじいちゃんが亡くなることは悲しいことだけれど、どこかまだピンとこない部分もある…。でも、いろいろな視点で観ることで、家族が抱えている思いを知ることができるというのを、本作から感じてもらえればと思います。 |
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©2017『おじいちゃん、死んじゃったって。』製作委員会
2017.11.1 TEXT by Myson