2014年6月28日より全国公開/R-15
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ストーリーは少々違うとはいえ、やっぱり韓国版の『オールド・ボーイ』を観て結末が大体予想できてしまうという点で衝撃は大きくはありませんでした。女子目線では主人公のジョーとマリーの距離感が近くなる行程がもう少し丁寧に描かれていれば、もっと感情移入出来たかも知れません。ただ、ビジュアル的に効果的に使われていた黄色の傘など、ダーク・ファンタジーのような描写は好きです。あと、サミュエル・L・ジャクソンが演じた悪役の存在感もありまくりで、主人公が知らぬ間に囚われてしまったクレイジーな世界を表現するのにピッタリでした。主役のジョシュ・ブローリンも、自堕落なダメおやじが20年間の監禁のあいだに復讐のため身体を鍛え抜いたという設定に見合うような身体になっていたのはさすがでした。主人公を20年間監禁した犯人の理由の設定はちょっとやりすぎな気もしましたが、韓国版と全く同じだと芸がないということだったのでしょうかね。でも韓国版を観ず、原作の漫画も知らずに本作を観たら、それなりに衝撃を受けて楽しめるのではないでしょうか。韓国版を観たことがある方も、比較を楽しんでもらえればと思います。 |
内容があまりデート向きではありません。女子が観たいというならば行っても良いかも知れないですが、後味が良いとは言えない結末なので、好みが分かれるでしょう。原作のコミックや韓国版の『オールド・ボーイ』を観たことがない人にとっては、衝撃的な結末なので見応えもあり鑑賞後の話題も盛り上がるかも知れませんが、タブーが描かれている部分もあるので、反応が真っ二つに分かれそうです。女子同士で観るか、個人で観る方が良いと思います。 |
R-15なので15歳未満の方は観ることができません。16歳以上でもバイオレンス映画を観たことがない人にとっては少々刺激が強いと思います。テーマも親子で語るというにはヘビーなので、高校生以上のティーンは友達と観に行く方が良いでしょう。人の復讐心は計り知れないということはよくわかるストーリーです。自分はもう忘れてしまっていたり、傷つけていることすら覚えていないことでも、相手は深く傷付いているときがあります。そういう思いを抱かせないように気配りできる人になろうという教訓は少し学べるかも知れません。 |
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2014.6.23 TEXT by Myson