2016年5月28日より全国公開
ワーナー・ブラザース映画
公式サイト
ドSな男子と、垢抜けない女子という王道の設定で描くラブストーリーなので、安心して観られました。男子キャラの家族構成もやっぱり親が出てこないパターンで、お約束要素が多い印象でしたが、少女漫画原作のラブストーリーをたくさん観てくると、こういった設定にしなければいけない理由を逆に探ったりして、変な楽しみ方も覚えてしまいます(笑)。 そんな斜めな観方はさておき、女子高生に戻った気持ちで鑑賞すると、結構キュンキュンするだろうなと思いましたが、大人女子なら、佐田恭也は最初から「カワイイ奴め」という感じで母性本能をくすぐられるのではないでしょうか。あと、研修旅行のシーン(劇中ではこう称されてましたが、修学旅行とは何か違うんですかね?)は、自由時間っていう響きも懐かしいし、合間に彼氏や好きな人と会うみたいなノリもすごく懐かしくて、自分の思い出なども蘇るという意味では大人でもキュンキュンできるポイントはあると思います。それと1つ共感したセリフがあったんですが、“たくさんの人にモテるより、たった1人の大好きな人にだけ好きになってもらうほうが幸せだ”という内容。いつだったか、これと全く同じことを自分も思ったことあるなと、妙な感覚がしてにやけてしまいました。というわけで、大人になると少女漫画のストーリーなんて「けっ!」と思う方もいるかも知れませんが、若き頃の素直な気持ちを思い出して楽しんでください(笑)。 |
主人公達と同じ世代の中高生や大学生くらいまでなら、純粋に2人ともキュンキュンしながら楽しめると思います。少女漫画が原作なので、お決まりの展開やありえない設定にどちらかが冷めてしまうと2人のテンションにギャップが生まれます。大人カップルは、ちょっと遊び半分でドSな態度を楽しんでみたり、どうせならこの世界観を刺激に取り入れるくらいオープンな気持ちで観てください。 |
おませな小学生なら、高学年くらいになると、こういう恋愛の感覚は身近に感じたりするんでしょうね。そもそも少女漫画が原作なので、大人よりもキッズやティーンの皆さんのほうがバシッとハマる作品なのでしょう。でも現実には、皆が佐田恭也のような男子ばかりではありません。本当に意地悪なだけの人もいるので、本作のストーリーのようにはいかない現実も受け入れつつ、今後の恋愛の参考にしてください。 |
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2016.5.23 TEXT by Myson