ダメな男の話ですが、そのダメっぷりが予想以上に酷くて驚きました(笑)。42歳にして勢いだけで会社を辞めるも、なかなか次の仕事を探すわけでもなくゲーム三昧の毎日を過ごす。そんなある日、何かが急に降りてきたかのように漫画家になると宣言するという、このシズオという男が正直始めはどこまで本気で漫画家になると思っているのかがよくわかりませんでした。もともとこの作品自体に笑えるシーンが多いことから、この漫画家になるという宣言さえもギャグっぽくなってしまっていたようにも思います。とはいえ、40歳を過ぎて勢いだけで突き進むシズオの姿はある意味爽快でこういう無茶苦茶な人が家族以外の周囲にいたらおもしろそうだなと思いました。 今回このダメ男のシズオを堤真一が演じ、ちょっと新鮮なようにも思いましたが、堤真一そのものがもともとおもしろい性格の持ち主なので、普段演じることが多い二枚目キャラよりもハマっているように思いました。 原作のシズオのイメージと堤真一とでは全く体型や顔も違うので、原作ファンがこの映画を観たらどう感じるのかはわかりません。ですが会見のときに話で挙がっていたのは、実際に原作のキャラクターに似たような背格好の方で映画化という話も別に出ていたこともあったようですが、原作者の青野春秋がNGを出し、今回の堤真一での映画化はOKをもらい決まったようです。そういった背景を踏まえて本作を鑑賞するとより楽しめると思います! |
おバカムービーが好きなカップルなのであればデートで観ても大丈夫です。もっと内容が深い映画が好きなカップルだと物足りなさはあるかも知れません。もし相手がシズオのようなタイプだったとしたらあえて一緒に観てみて、遠回しに「こんなんじゃダメだよ」アピールするのもアリかも知れませんね(笑)。基本あまり考えずにサラっと観ることができる映画なので、相手が疲れているときでも一緒に観て楽しむことができると思います。 |
キッズやティーンが観ても大丈夫な映画です。堤真一がいろいろな格好をして登場するシーンがあったり、わかりやすく笑えるシーンが多いのでキッズでも単純に楽しめるでしょう。それと将来シズオのようなタイプにならないように助言してあげるのも良いと思います。ティーンは友だち同士で観に行って、わいわい盛り上がって楽しく観ることをオススメします。意外と親子関係の部分も描かれているのでその辺りは注目して欲しいです! |
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©青野春秋・小学館/「俺はまだ本気出してないだけ」製作委員会
2013.6.12 TEXT by Shamy