2012年2月18日より全国順次公開
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト
傑作と言われる舞台演劇を映画化した本作。子どものケンカが原因で親同士がケンカで怪我を負った方の子どもの家に集まり、話し合いをするのですが、物語はその場で起こる話し合いだけで展開されます。すごくシンプルに作られている作品ですが、この4人の名優の演技力だけで充分に満足できます。始めはニコニコと話をして穏便にことを収めようとしていますが、ちょっとした会話のなかに嫌みが入り、段々と話がこじれてきます。その様子が本当にリアルで、どこでも起きてそうなやりとりで、同時にどうでも良いことでムキになる大人たちがすごく滑稽で、かなり笑えました。 エンドロールのシーンは子どもが遊ぶ外の様子をただ映しているだけなのですが、ここに本作が言いたいことが詰まっているなと感じました。 なんで、大人ってこんなに複雑なんでしょう。大人になればなるほど、自分にも周囲にもシンプルに接することができなくなるのかも知れないなと思いました。でもちょっとそんな大人が可愛くて愛おしく思えてしまうストーリーです。お子さんを持つ方や、大人の世界で酸いも甘いもみてきた年齢の方はより痛烈にこのおもしろさを実感できると思います。若い方は今はまだ序の口だと思っておいた方が良いですね(笑)。 |
お子さんをお持ちのご夫婦はぜひ観て欲しいと思います。どこでもありそうな夫婦のやりとりが描かれていて、これを笑って観られるか、他人事と思えずにひきつり笑いをしてしまうか、ぜひお試し下さい!本作は「A夫婦vsB夫婦」のケンカから始まりますが、やがて夫婦間のケンカにも及びます。男女って「こんなくらだないことで、こんなひどいケンカになっちゃうのね」と客観視できますよ(笑)。もちろん、交際スタート仕立ての男女も将来を覚悟するのに、観てみてはいかがでしょうか? |
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2012.1.14 TEXT by Myson