オシャレなムードを感じさせるタイトルですが、全然ロマンチックになれない大人の男女の物語です。ウィノナ・ライダーはアラフィフ(2018年11月現在で47歳)になっても若さと美しさ健在で、クセのあるキャラクターを演じてはいるものの可愛らしいのですが、キアヌが演じるキャラクターは、喉で変な音を鳴らしたり、見た目以外はかなり残念なのも見どころ(笑)。そんなとにかくクセの強い、灰汁の強い二人の男女がひょんなことから出会い、数日共に過ごすことになるのですが、恋愛が億劫になっている、かつ臆病になっているので、恋が芽生えそうなムードにはなかなかなりません。終始「何やってんだか」という目で観てしまうのですが、そのダメさに共感してしまう自分がいることに気付かされ、いろいろと反省するきっかけにもなる可能性を秘めています(笑)。恋愛上手な人には全く理解できないかも知れませんが、恋愛体質ではない女子、サバサバした女子にはとても共感できる内容ですので、ラブストーリーが嫌いな人にこそ観て欲しいです。 |
ワイルドな性行為シーン(敢えてこう表現しますが観て頂ければわかります)が長めにあるにも関わらず、全くエッチに見えないのが、この作品が象徴する部分です。なのでそれほど気まずいシーンはないと言っても良いでしょう。こじらせカップルには共感するところが満載で、客観的に見たら自分達ってこうなんだと振り返るきっかけになるはず。人の振り見て我が振り直せということで、恋愛をややこしくしてしまう自分達の態度を、ちょっと矯正できるかも知れません(笑)。 |
あっけらかんとしたラブストーリーなのですが、R-15なので15歳未満の人は観られません。ティーンの皆さんにとっても、まだこの感覚はハッキリと掴めないように思います。ただ、大人になって頭が堅くなるとどんどん恋愛下手になるんだなということは学べるので、頭の片隅においておくつもりで観ても良いでしょう。 |