2012年9月22日より全国公開
ユナイテッドエンタテインメント
公式サイト 予告編
『王様とボク』の「王様」とはどういうことなのだろう?と思いながら観ましたが、その謎も段々と分かっていきます。大人の体をしているのに、心は子どものままという難しい役柄、モリオを演じた菅田将暉。小学生3人組が逃げ回ったり、窓から紙くずを投げたりといったシーンでは、段々と彼らが素でやっているかのようにも見えておもしろく、フッと笑えるシーンも満載でした!モリオと小学生3人組が段々と仲良くなっていく過程もみどころの1つです。 また、松田美由紀が母親役を演じているのですが、気前がよく、物事をはっきり言う性格で、それでいて面倒見がいいというキャラクターなので、「もし、こんな友だちみたいなお母さんだったらおもしろそ〜」と思いました。逆に二階堂ふみ演じるキエは天真爛漫、自由奔放という感じで、私としてはちょっと苦手なタイプです。けれど、ある意味わかりやすいタイプなので、もしかすると、男性にはウケがいいのかもしれません…(笑)。キャラクター分析ばかりして観てしまいましたが、モリオを通して、「大人になる」ということを考えるミキヒコ(松坂桃李)たちと一緒に、「大人になる」とういうことを改めて考えさせられました。ミキヒコたちが、「大人になんてなりたくなーい!」と屋上から叫ぶシーンは、18歳だったとしたら一緒にやりたかったかも(笑)。観る歳によっても感じ方が変わると思うので、あらゆる年代の女子に観てほしい作品です。 |
なかなか大人になれない…という悩みを持つ若いカップルだとしたら、この作品と一緒に悩み、少し答えを見つけられるのかもしれません。大人なカップルだとしたら、「こんな時もあったな〜」と客観的に観れると思います。そこまで重い内容ではないので、二階堂ふみが演じるキエのような自由奔放な女性をどう思うか、松坂桃李が演じる真面目で大人になることを悩む男性についてどう思うか、という議論をするのもおもしろそうです。 |
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■TJE Selection イイ男セレクション/菅田将暉
©2012「王様とボク」製作委員会
2012.9.19 TEXT by Shamy