まさにタイトル通り“運命は踊る”だなと思える、シニカルなストーリー。すごく淡々と展開していきますが、主人公達に起こる出来事はかなり残酷ながら、どこかユーモアを感じさせるシーンに、監督の手腕を感じます。あと小道具の使い方が絶妙!登場した時は重要に思えない、あるいは滑稽に見えていたものが、ある出来事を挟むことで、ガラリと役割を変えるんです。そういう紙一重な状況が、人生にはたくさんあって、だから運命に翻弄されながら私達は生きているんだなということも感じました。戦時中の国、戦闘地の歪んだ日常もサラッと描いている点も印象的で、恐ろしさを感じました。最後の最後まで観終わって、ハッと思わされる作品です。 |
どちらかというと、ヘビーユーザー向けの作品に思います。なので、初デートや相手の好みがわからない間柄だと、オススメしません。ユーモアもありますが、テンションが終始低いので、デートの雰囲気が盛り上がるようなストーリーでもありません。1人でじっくり観るか、映画を観慣れている仲の良い友達と観るほうが気兼ねなく楽しめそうです。 |
キッズには難しいし、ティーンの皆さんにもまだちょっとハードルが高いような気がします。根底にあるものはシンプルなのですが、見た目に派手な展開がなく、淡々と描かれていくので、少々忍耐が必要かも。もっと大人になって、たくさんの映画を観てから、こういう作品に触れたほうが、楽しむスタンスがわかって観られるのではないでしょうか。もちろん観たい人は観ると良いと思いますが、観てもピンとこなかったら、だいぶ大人になってからもう一度観てみてください。 |
© Pola Pandora - Spiro Films - A.S.A.P. Films - Knm - Arte France Cinéma – 2017