2011年1月7日より全国公開
20世紀フォックス映画
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本当に単純な話なんですが、実際に起こった事件をもとにしているということもあってか、緊張感がずっと継続します。「無人暴走列車を止める」ということにただただ集中して描いて、ここまで見せられるのかと思いました。と言いつつ、この数時間のあいだに現代社会の問題もちょっと盛り込んでいるんです。デンゼル・ワシントンが演じるベテラン機関士とクリス・パインが演じる新米車掌のやりとりでは、現代日本でも忘れられてきている「良い意味での上下関係(厳密に言うと立場は別として年齢的・経験値での上下関係)」が描かれていました。この短時間のあいだに劇的なことが起こって、お互いの人間性が浮き彫りになり、苦難を一緒に乗り越えることで信頼関係も生まれる。そのあたりが説教的だと嫌がる人がいるのかもしれないですが、私は共感しました。こういうのってやっぱり大事! どこかで観たことのある暴走列車系パニックムービーかと思ったら、結構見応えがありました。見た目ほど男映画ではありません。「こんなお父さんだったら素敵だな」とか、「不器用だけど男気ある人ってやるときはやるんだな」とか、一般人でもヒーローになれるんだと思いました。最近、世の中には男らしい人がいなくなったとお嘆きの女子は、ぜひ観てください。 |
最初から最後まで結構ハラハラドキドキが続きます。ずっと「止まるか、止まるか」と見守っている気分になるのでラブリーなムードになるところはほぼありません。が、そういうの別に要らないというならおすすめです。話はわかりやすいし、99分という長さもちょうど良い感じです。 家族のちょっと良い話的なシーンもあるので、ご夫婦でも良いと思いますよ。 |
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2010.12.19 TEXT by Myson