すごく期待して観ても、その期待を裏切らないおもしろさでした!スピード感とパワフルさが抜群で、何よりヴェノムのキャラクター設定が最高。まさか観終わった後にヴェノムがかわいく思えるなんて思っていませんでした(笑)。“スパイダーマン”シリーズに登場するヴィランとしての印象が強いと思いますが、今作についてはヴェノム単独のストーリーになっている点でも新鮮。人間には太刀打ちできない圧倒的なパワーを持つヴェノム。正義感に燃えながらも、社会と戦う術をなくしたエディ。人間の身体に宿らないと地球で生きていけないヴェノムが、エディの身体に入ることにより、1人の人間に2つの人格が混在したような状況になります。エディは善、ヴェノムは悪を象徴してはいますが、善と悪は簡単には切り分けることができないということを、わかりやすく描いており、やはり必要悪という概念は否定できないのかと考えさせられます。深いテーマを扱いながらも、ユーモラスでエンタテインメント性に富んでいるので、いろいろな楽しみ方ができますよ。トム・ハーディの演技も最高です! |
スピード感たっぷりで緊張感のあるシーンの中で、ロマンスの要素が上手い具合にユーモラスな描写にも繋がっており、良い緩急があります。気まずくなるようなシーンもないし、エンタテインメント性が抜群なので、デートにもってこいの作品です。ホラーの怖さではありませんが、グサッといったり、パクッといったりするシーンはあるので、極度の怖がりさんを誘う場合は、よく考えてから誘ったほうが良いでしょう。 |
幼いキッズにとってはヴェノムは相当怖いと思います。でも、すごく強いので、これが平気で観られるキッズ、ティーンにとっては、逆にカッコ良く見えるのではないでしょうか。人間の強欲、エゴが描かれており、一見悪に見えるヴェノムの存在を通して、人間社会の歪みを知ることができるストーリーです。おもしろいだけではない作品なので、ぜひ観てみてください。でも、12歳未満の人は大人と一緒に観てくださいね。 |