本作は、ポール・マッカートニーに心酔しているキムを中心に、ビートルズに憧れる少年達の青春ムービーです。夢に向かってバンドを結成するノリは、本気でスターを目指しているというよりも、ビートルズに憧れて始めてみるというレベルですが、クライマックスは歌がキーになっていて、青春の甘酸っぱさが詰まった爽やかで可愛くてほっこりするストーリーになっています。女の子に振り回されてしまうキムを観ていると、こういう時期の男の子は女子よりもある意味ピュアで可愛いなあと、お姉さん目線で応援する気持ちになりました。そして、間が悪かったり、予期せぬところで誤解を生むけどすぐにリカバリーできずに手こずったりしてしまう不器用さもとてもキュートです。私が女子高生のときにこの作品を観ていたら、男子ってやっぱりガキだなあという目線で観ていたかも知れませんが、大人になった今のほうが主人公達の魅力をわかってあげられるような気がします(笑)。本作の舞台は1967年のオスロ−(ノルウェー王国の首都)で、ビートルズやこの世代の音楽が好きな人はもちろん、音楽にそんなに詳しくなくても、北欧映画が好きな人にもオススメです。 |
ラブストーリーも含まれますが、気まずくなるような内容はほぼないし、ビートルズ、北欧映画、舞台は1967年と、レトロでオシャレな映画ということで、デートで観るのも良いと思います。女の子の気持ちがイマイチわかっていないと彼に不満を抱いている女子は、彼を連れてってあげて、女子の複雑な心情をこの映画を通して学んでもらうのもアリでしょう。とはいえ、見せただけでは伝わらない場合もあるので、鑑賞後に「ああいう女子ってどう思う?」など、それとなく話題をふりつつ、「たぶん、あの子はこう思って、あんな態度を取ったと思うんだよね」という具合に、解説してあげるとなお良いと思います。 |
小学生なら高学年以上、でもおそらく中学生くらいになってから観る方がピンとくるのではとないかと思うストーリーです。学校のこと、友達のこと、好きな子のこと、家族のこと、ティーンの悩みは尽きませんが、主人公達に起こるさまざまな出来事を通して、自分も頑張ろうと思ったり、大変なのは自分だけじゃないなと思ったり、励まされると思います。 |