本作は、人気バンド“ベル・アンド・セバスチャン”のスチュアート・マードックによる2009年に発表されたアルバム“ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール”をミュージカル映画化した作品で、劇中の音楽とファッションがとにかく可愛かったです。私はミュージカルだとは知らずに観たので、最初に主人公が歌い出したときは、歌詞がストーリーと関係あるのかやや混乱しましたが(苦笑)、1曲目が終わってすぐに歌詞と内容が関係あることがわかり、その後はきちんと歌詞も気にしながら観るようにしました。
物語は、病院で生活するエミリーが病院を抜け出し、あるギター少年と出会うところから始まるのですが、2人の友達以上恋人未満の関係性はまさに青春!「こういう男女っているな」と思いながら観ていました。主人公イヴを演じたのは、『エンジェル ウォーズ』で金髪の2つ結びだったエミリー・ブラウニングで、本作ではパッツン前髪のボブスタイルで、とても似合っていて可愛かったです。しかも歌声がすごく綺麗で、曲や映画の雰囲気とマッチしていたのが良かったです。
本作は、音楽を純粋に楽しむことの大切さ、ティーンの思春期の恋や大人になるまでの過程が描かれている作品です。ぜひいろいろな角度から楽しんでご覧ください。
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映画、音楽、ファッションが好きなアート系カップルは間違いなく楽しめるでしょう。また、友達以上恋人未満の関係の相手と観るのもオススメです。主人公達に自分達の関係を重ねながら観て、「私達みたいだね」なんてカマをかけてみたり(笑)、自分から一歩踏み出してみて勢いで告白というのもアリかも知れません。普通のデートで観ても、音楽やファッションについてお互いの好みを語り合うことができ、相手のことをさらに知るきっかけになりそうです。 |
劇場公開時にはPG-12だったので、12歳未満の方は大人と一緒に観ることをオススメします。ティーンはまさに主人公達と同世代なので、共感できる部分も多いと思います。エミリー達はひと夏でいろいろな経験をし、夢との向き合い方や将来について考えるようになります。皆さんもこれから大人になる上で、自分のやりたいことや就きたい仕事について、これを機にぜひ考えてみてください。 |